映画ライター・ムービージャーナリストのよしひろまさみちさんが、今月もマストな映画ニュースをモリモリお届けしますよ〜。
歴史の陰に隠れてしまった偉人
『湯徳章 私は誰なのか』
ユーロスペースほか全国順次ロードショー
第二次世界大戦後、激動した台湾で民衆を守りながらも処刑された弁護士・湯徳章(トゥン・テッチョン)。その名前は道路や旧居などで残されているものの、長く続いた戒厳令と言論統制で、彼にまつわる話は絶対禁止されていただけに、ほとんどの人はその実像を知らないんだそうです。歴史の陰に隠れてしまった湯徳章の人生をひもとくため、5年もの歳月をかけてリサーチをしたのが『湯徳章 私は誰なのか』。台湾ラバーの方は絶対必見の骨太ドキュメンタリーです。
story_第二次世界大戦後に台湾で起きた二二八事件の渦中で市民を救った弁護士・湯徳章(トゥン・テッチョン)。1907年、日本統治時代の台湾で日本人の父、台湾人の母の間に生まれ、どのような人生を送ったのか足跡をたどるドキュメンタリー。
監督:ホァン・ミンチェン、リェン・チェンフイ/出演:チェン・ユウチェー/配給:太秦/公開:現在、ユーロスペースほか全国順次ロードショー
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狂気の中年就活
『しあわせな選択』
3月6日TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
韓国映画の巨匠パク・チャヌクの最新作は、イ・ビョンホンを主演にしたとんでもなくクレイジーなダークコメディ。リストラされてにっちもさっちもいかない中年男が、就活を成功させるためにはライバルを消せばいい! と一念発起(え!?)。これ、笑って観ていられるのは幸せな方よ……。だって、こういうこと思いつく人もいないとは言えないような令和ジャパンだもの。
story_ 製紙会社で25年も務め、幸せな人生を送っていたマンス(イ・ビョンホン)。ところが、会社が買収されたことで、彼は突然解雇されてしまい、再就職のために奔走する。ところが、年齢ゆえに就活は失敗続き。追いつめられた彼はとんでもないアイデアを思いつくのだが……。
監督・脚本:パク・チャヌク/出演:イ・ビョンホン、ソン・イェジン、パク・ヒスン、イ・ソンミン、ヨム・ヘラン、チャ・スンウォン ほか/配給:キノフィルムズ/公開:3月6日より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
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text : Masamichi Yoshihiro

