
2月25日に29歳の誕生日を迎えた佐奈宏紀が、3月7日(土)にバースデーイベント「天使祭 〜無⼆の☆になれ〜」を開催する。20代ラストとなる1年への抱負や、後家兼光役として出演し、3月1日に幕を閉じた「ミュージカル『刀剣乱舞』 〜静かなる夜半の寝ざめ〜」の感想、今後控える多彩な出演作への意気込みなど語ってもらった。
■ようやく完全に「刀ミュ」カンパニーの一員になれた感覚
――「ミュージカル『刀剣乱舞』 〜静かなる夜半の寝ざめ〜」の公演を終えられたところです。ミュージカル本公演への出演は二度目でしたが、いかがでしたか?
一度目の本公演(2025年3月~5月に上演された「ミュージカル『刀剣乱舞』 ~坂龍飛騰~」)よりは、余裕が出た分シンプルにお芝居を楽しめたと思います。最初はやっぱり『刀ミュ』というものにビビってた。長年培われてきた歴史と規模があって、僕に多少キャリアがあってもそこでは新人だから、受け入れてもらえるのか不安があったんですけど、今回は他の現場と同じように自分のスキルを存分に発揮できました。
――手ごたえを感じましたか?
もちろん「坂龍飛騰」でもそうでしたけど、東京ドーム(2025年7月の「ミュージカル『刀剣乱舞』 目出度歌誉花舞 十周年祝賀祭」)を経験したのも大きくて。2日間すごく多くの方が観てくれて、44振りの刀剣男士が出演したので、その中でようやく完全に「刀ミュ」カンパニーの一員になれた感覚がありました。
――今後のお仕事は、まず4月12日に「Paradox Live on Stage -THE LIVE 2026-」があります。朱雀野アレンを演じるのはかなり久しぶりですよね。イベント登壇を除くと2年ぶりですが、いかがですか。
周りのキャストもいろんな経験を経て集まるので、それぞれがスキルアップしてるだろうなと思って楽しみです。僕がこの2年の間にどれぐらいヒップホップ力が上がったかは正直わからないんですけど、歌唱力は上がったはずなので、今までより一層爆発するライブを見せられたらと思います。
――この2年でいろいろな作品に出演されて、ご自身として歌唱力が上がった手ごたえを感じていらっしゃるんですね。
はい。現場でいろんな歌が上手い方と会って、見て聴いて盗んだり、実際教えてもらったりして、ちょっとずつ地盤が変わってきたかなと最近感じるんです。パワーで押し切ってた部分を、ちゃんと技術として消化しつつあるって感じです。
――共演者の方に聞いたりもするんですか。
そうですね、「どういう訓練してるんですか!」みたいに聞きに行っちゃいます。全然年齢とかキャリアも関係なく。自分のプライドより、「この人、なんでこんなに上手いんだ!」って興味の方が勝っちゃう感じです(笑)。

――その次は8月のunrato#14『夢去りて、オルフェ』。少し普段と毛色の違った作品ですね。
こういうのをずっとやりたいとは言い続けてきたんですけど。ストレートプレイで、しっかりお芝居でやり取りする作品をやりたいなと話してたんで、「来たな!」って感じです。
――以前からストレートプレイに興味があったんですね。
そうですね。昔から思ってたんですけど、自分の職業ってなんて書くんだろうって思ったら、やっぱり役者で。役者と名乗る以上、一定の芝居力を身に付けておかないと、プロと呼べないんじゃないかってずっと思ってたので。芝居に自信を持てる状態でいたい。だからこういうストレートなお芝居の経験を積みたいなと思ってました。
――楽しみなことはありますか。
言葉とか間とか、表情、目だけでやり取りするっていうのが、これぞ待ってましたって感じで。自分がどれぐらい通用するのか、何が学べるのか楽しみです。お客様との距離も近いので、自分のセリフじゃないところも、しっかりその場にその人物として生きていないとすぐバレちゃうと思うんで、細かい部分も作り込もうと思ってるし、そういう部分を楽しんでもらいたいですね。

■お祝いしてくれるヒューマンたちのことを最優先に

――3月7日(土)にはバースデーイベント「天使祭 〜無二の☆になれ〜」の開催を控えています。そもそも佐奈さんのイベントがこの「天使祭」というタイトルになったのはなぜですか?
20代前半の頃に、天使とかエンジェルって言われることが多くて、結構そういう崇高な感じで存在していたんですよ(笑)。だから第一回のサブタイトルも「集まれ!ヒューマン!」にして。天使の誕生日を人間の皆さんが祝いなさいみたいな。そういうボケです(笑)。
――(笑)。今回は20代ラスト天使祭ですが、どんなイベントにしたいですか。
みんなの記憶にしっかり残るものにはしたいですね。29歳の誕生日に何してたか、ちゃんと思い出せるような濃密な時間にしたいです。僕のための誕生日っていうよりは、応援してくれるみなさんのための誕生日だと思うので。お祝いしてくれるヒューマンたちのことを最優先に考えたいと思います!
――ゲストでは横田龍儀さんと中尾暢樹さん、MCとして澤田拓郎さんが出演されますが、皆さんをお呼びした理由は?
龍儀くんは4年ぐらい前に「NIGHT HEAD 2041 THE STAGE」で共演して、2人ともお芝居が大好きなんで、熱い話で意気投合して。楽しくおしゃべりできるんですよ。お芝居について「あそこがこうなんじゃないか」「うわ、その考えおしゃれ!ってことはさ…」みたいに、めっちゃ熱く毎日喋ったなっていう記憶があって。そうしたら「刀ミュ」で久々に共演できたので。暢樹は「刀ミュ」で初めて会ったんですけど、数少ない96年生まれで同い年の役者なんです。暢樹も熱い男なので、同じラスト20代として一緒に盛り上げてくれたらと思って声をかけました。ジュリーはMCとして、もうレギュラーですね。最初の頃は普通に一緒にご飯行ったり、飲んだりする関係だったんですけど、もう仕事の仲です(笑)。プライベートで会うことは全くなくなりました(笑)。彼も忙しくてなかなか会えないので、この年に1回会える日を逆に楽しみにしてます。
――まだ今年も終わっていないのに気が早すぎますが、30歳になるときの天使祭では何をしたいですか?
結局のところ男の子って、一定のタイミングから精神年齢が変わらないと思うんです。みんな取り繕うのがうまくなるだけで、根っこは変わらない。だからその二面性を共存させる会をやりたいですね。マナー講習とかで大人たるもののたしなみを学びつつ、子供心も忘れない…サウナ入って水風呂入って、整うみたいな感じで、大人と子供の二極を行き来して、その末に本当は何が大事なのか、軸の部分を見つけるっていう。
――続いてカレンダーイベントも3月に予定されていますが、楽しみなことはありますか。
僕はお手紙は楽屋に届いた日にすぐ読んでるんですけど、直接の反応はこういうイベントのときにしかもらえないので。僕が喜んでもらえたらいいなって思って作ったカレンダーを喜んでくれたり、直近の舞台の感想を聞けるのが楽しいです。

■いたら安心する俳優になりたい
――間もなく20代ラストイヤーを迎えるということで、20代のうちにやっておきたいことがあれば教えてください。
…お金の勉強をしたいです。それこそ30代になったら誰にも聞けなくなるかもしれないんで、早いうちに楽になっておきたい(笑)。運用とか株とかじゃなくて、シンプルに国と僕とのお金の話、税金とかの仕組みがわかるようになりたい。ちゃんと誇れる大人であるよう、お金のことを多少は学んでおきたいですね。
――最後に、今後30代、40代と年を重ねていくと演じる役も変わってくるのかなと思うのですが、ご自身の中ではどんな俳優になっていきたいですか?
ずっと変わらないんですけど、いたら安心する俳優になりたいですね。「キャストに佐奈がいれば大丈夫だね」って、お客さんにもスタッフさんにも共演者にも演出家にも思ってもらえるような、安心材料になりたい。そこを目指して努力してきたので。あとは自分に余裕が出てきたら、次世代に継いでいくこともできたらいいなと思います。後輩から芝居について聞かれることも増えてきたので、僕なりに何か伝えられることをまとめておけたらいいなと最近思ってます。

■撮影/樽木優美子
ヘアメイク/天野茜

