コーヒーと腎臓の意外な関係を医師が解説!
編集部
「コーヒーは腎臓によい」と聞きますが、本当ですか?
本田先生
はい。コーヒーに含まれる抗酸化物質やポリフェノールが、腎臓の炎症や酸化ストレスを抑えると考えられています。実際、近年の研究によると1日2~3杯コーヒーを飲む人は、慢性腎臓病の発症リスクが低い傾向にあるというデータも報告されています。
編集部
カフェインは体に悪い、というイメージがあります。
本田先生
過剰摂取はもちろん良くありませんが、適量であれば問題ありません。むしろ血管拡張作用により腎血流を改善する可能性があります。カフェインに弱い人やカフェインを控えたい人は、デカフェ(カフェインレス)を選ぶとよいでしょう。実は、デカフェでもコーヒーに含まれるポリフェノールの一種「クロロゲン酸」は含まれています。クロロゲン酸には抗酸化作用があり、腎臓の炎症を抑える効果があることも報告されています。
編集部
すでに腎臓病を患っている人がコーヒーを飲んでも大丈夫でしょうか?
本田先生
腎臓病の末期患者さんへの進展抑制効果も報告されていますし、基本的には飲んでもらって構いません。ただし、腎臓の機能が低下している人の場合、カリウム値には注意が必要です。コーヒーにはカリウムが含まれているため、自己判断する前に一度医師と相談してください。大前提として「腎臓病」と一口にいっても症状は一人ひとり異なるので、医師や栄養士の指示に従うようにしてください。
編集部
コーヒーを飲むときの注意点はありますか?
本田先生
砂糖やクリームの摂りすぎに気をつけてください。できればブラック、または無糖ミルクで飲むのが理想的ですね。糖質や脂質の過剰摂取は生活習慣病の悪化につながります。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
本田先生
ストレスから解放されてリラックスできるひとときは、腎臓にもよい影響を与えてくれますし、私自身も音楽を聴きながらコーヒーを飲む時間を大切にしています。ストレスは自律神経を乱し、血流を悪化させて腎機能に負担をかけることがあるため、心を落ち着ける時間を持つことが大切です。ストレスを軽減させるうえに腎臓にもよいコーヒーは、まさに一石二鳥の飲み物ですよね。昔は「腎臓病には薬がない」といわれていましたが、今は治療薬の選択肢も増えています。日常生活の中で腎臓をいたわり、異変を感じたら早めに受診し、早期に治療を開始することが、将来の健康のためにも重要です。
編集部まとめ
腎臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、なにかあっても症状が出にくい臓器ですが、生活習慣や日々の尿の変化に気を付けることで、異常を早期に発見できます。コーヒーを上手に取り入れながら、塩分と水分、そして血圧のバランスを意識し、腎臓をいたわる生活を心がけましょう。

