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災害時に臨月だったら? 3.11に福島県で出産したママの実体験

災害時に臨月だったら? 3.11に福島県で出産したママの実体験

周囲に頼る勇気も必要

想像を絶するような混乱の中での出産体験を語ってくれたAさん。最後に、思い出に残っているエピソードとして、震災のあった年の10月に世界的なぬいぐるみブランドであるシュタイフ社のテディベアが届いたことを話してくれました。これは、当時シュタイフ社の正規輸入代理店だったリヤドロジャパンが、震災後に被災地で生まれた子どもたちへ贈ったもので、病院を通して連絡があったといいます。連絡をくれた病院のスタッフもとても喜んでいたそうで、「よりによってなんでこんな日に……」と、自分を責めていた気持ちが少し救われたと語ってくれました。

リヤドロ社から贈られたシュタイフのテディベア(左)。テディベアに添えられた手紙と、寄贈を紹介する地元紙の記事(右)

また震災に加え原発事故という特殊な状況下だったため、放射性物質の影響を心配しながら育児をすることがもっともプレッシャーを感じつらかったそうです。

災害時、妊婦は高齢者や幼児、障がい者などと並んで特別な支援や配慮が必要となる「要配慮者」とされています。自身で備えることも大切ですが、周りの方や医療関係者にも頼る勇気を持ってこそ、困難な状況を切り抜けられるのかもしれません。

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<執筆者プロフィル>
那須 あさみ
フリーランスライター。幼児、小学生、中学生の4児の母。さまざまな年齢の子どもと一緒に家庭で備えられる防災を模索中。

配信元: 防災ニッポン