●憧れの職業を失うことになりそう
弁護人からの質問に対して、被告人は現在も年齢の近い交際相手がいることを明かし、「園児を性的対象と見ていない」と主張した。
弁護人:どうして撮影をしたのですか?
被告人:Aさんが自分のことを好きでいてくれて、ちょっと気持ちが間違った方向にいってしまい。
弁護人:保育士なら、園児から好きと言われることもありそうだが、他の子を撮影したいと思ったことは?
被告人:ないです。
Aさん個人に特別な感情を抱いていたと説明する一方で、改めて理由を問われると「自覚できていない小児性愛があったのかな…」と述べ、動機を明確に整理できていないようであった。
被告人は勤務先を退職しただけでなく、児童福祉法に基づき保育士資格の剥奪も予定されている。
保育士は、自身が園児の際から憧れていた職業だったという。その職業を失うことに「頑張った自分も裏切ることになって…」と悔しさをにじませた。
●動画を見返した被告人は・・・
裁判官からも「(好きと言われても)裸を撮ることには直結せず、間がすっ飛んでると思うけど」との指摘があった。検察官は、性的関心の有無について問いただした。
検察官:児童のことを性的には見ていなかったんですか?
被告人:見てなかったと思います。
検察官:撮影した動画を見て、何か感情は抱かなかったのですか?
被告人:はい…見返して…した。
より一層声が小さくなって、詳細は聞き取れなかった。被告人の反省について質問が移る。
検察官:あなたは児童5名とその保護者にそれぞれ謝罪文を作っていますが、ほぼ同じような構成ですが、どう作ったんですか?
被告人:どのように…文章を考えるのが苦手なので、まず申し訳ない気持ちを伝えたく。
検察官:事件後あなたがつけてる日記では、示談金を受け取らない保護者らに「どうしてそうなったのか気になるが」とありますが、どうしてかわからない?
被告人:何名か受け取る話にはなっていたので…。
被害者らの心情を理解しようとしていないと印象付けようとする検察官。
これに対して、弁護人は、日記には、「どうしてそうなったのか気になるが、どのような結果になっても仕方がない。本当にごめんなさい」との記述があると補足し、被告人なりに事件に向き合っていると主張した。

