「バイト代じゃ足りなくない?めっちゃ稼げるよ」パパ活を勧めてくる友人による悪魔のささやき、その結末…【作者に聞く】

「バイト代じゃ足りなくない?めっちゃ稼げるよ」パパ活を勧めてくる友人による悪魔のささやき、その結末…【作者に聞く】

「しないの?パパ活」中学の友達に「めっちゃ稼げる」「2~3割の子はやってる」と誘われて…
「しないの?パパ活」中学の友達に「めっちゃ稼げる」「2~3割の子はやってる」と誘われて… / 画像提供:(C)グラハム子/オーバーラップ

グラハム子(@gura_hamuco)さんは、女性の心の成長をテーマに描き続ける漫画家だ。新刊『娘がパパ活していました』では、安易な気持ちでパパ活に足を踏み入れた15歳の娘・千紘と、その事実に直面した母の葛藤をリアルに描いている。


■安易な入り口と搾取のリアル
「娘がパパ活をしていました」01
「娘がパパ活をしていました」01 / 画像提供:(C)グラハム子/オーバーラップ
「娘がパパ活をしていました」02
「娘がパパ活をしていました」02 / 画像提供:(C)グラハム子/オーバーラップ
「娘がパパ活をしていました」03
「娘がパパ活をしていました」03 / 画像提供:(C)グラハム子/オーバーラップ


郊外に住む高校生の千紘(15歳)は、周囲の華やかな同級生に合わせようと必死だった。そんなとき、中学時代の友人に「1時間ご飯食べるだけで1万円稼げる。学校の2〜3割がやっている」とパパ活をすすめられる。バイトよりも効率がよいという言葉に揺れ、「顔合わせだけなら」と足を踏み入れてしまうが、当然のごとくトラブルへと発展していく。

グラハム子さんは「ご飯を食べるだけなら、という世の中の甘さに騙されないでほしい」と警鐘を鳴らす。取材を通じて、パパ活はかつての援助交際よりもSNSの普及によって格段に身近な存在になっていると実感したという。パパ活をする男性のほぼすべてがそれ以上の関係を求めており、ご飯は入り口に過ぎない。経験不足で無知な若者が、搾取する大人のターゲットになっているのが現実だ。

■親子の視点と伝えたい違和感

本作の制作にあたり、グラハム子さんは「娘サイド、母サイド、一方に偏ることなく描くこと」にこだわった。母目線には現在の自分を、娘目線には昔の自分を投影している。特に母が娘をビンタするシーンには、怒りだけでなく悲しみや自責など、さまざまな感情を込めて何度も描き直したという。

また、グラハム子さんは若者が感じる「なんか嫌だな」という違和感を大切にしてほしいと訴える。性に関しては、怖いことを乗り越えることが成長ではないからだ。

本作の編集を担当した松田さんは、グラハム子さんが9年前に初めてコンクールに応募したときの審査委員長だった。当時の「おもしろい」という言葉が心の支えだったこともあり、今回の依頼は非常にうれしいものだったという。親世代が経験したことのないSNS社会で、どう子を守るべきか。本作が親子で対話するきっかけとなることを願っている。


取材協力:グラハム子(@gura_hamuco)

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