「両眼同日手術」と「別日手術」、それぞれの違いを教えて
編集部
両眼を同じ日に手術することは可能ですか?
井上先生
感染対策を徹底すれば、「両眼同日手術」を安全におこなうことができます。同日に手術することにより一度の通院で済み、身体的・時間的な負担を軽減できることがメリットですね。両眼の焦点を同時に合わせられるので、視力のバランスが早く整い、日常生活への復帰もスムーズです。
編集部
デメリットはありますか?
井上先生
ごくまれに術後感染が両眼に及ぶリスクが指摘されています。また、屈折誤差(ピントのずれ)が起きた際に両眼へ影響する可能性もありますが、現在は眼内レンズの計算式の精度向上により、その発生頻度は低くなっています。
編集部
同日ではなく、別日に手術をおこなうメリットを教えてください。
井上先生
片眼の術後経過を確認し、もう片方のレンズ度数を微調整できる点です。より正確な視力バランスを求める人に適しています。
編集部
同日と別日、どちらの方法を選ぶべきでしょうか?
井上先生
どちらにもメリットがあるため、全身状態や生活スケジュール、介助の有無などを考慮しながら医師とよく相談して決めることが大切です。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
井上先生
眼内レンズの計算式は年々進化しており、以前と比べ、術後の屈折誤差はかなり少なくなっています。とはいえ、誤差がまったく生じないわけではありません。両眼同日手術を検討する際は、リスクや生活への影響をよく理解し、判断することが大切です。日本では現在、「別日手術」を採用する医療機関が多いものの、同日手術をおこなう施設も増えてきています。それぞれのメリット・デメリットを理解し、信頼できる医師と十分に相談した上で方法を決めましょう。
編集部まとめ
白内障は加齢によって誰にでも起こる身近な病気です。見えづらさを感じたら早めに受診し、生活や希望に合った治療法を相談することが大切です。両眼同日・別日手術の選択も含め、医師と一緒に最善の方法を見つけましょう。

