朝よりも夜の血圧が高い原因
通常の人の場合、自律神経のはたらきにより夜間血圧は活動している昼間よりも10〜20%低下するといわれています。しかし、何らかの原因によって夜の血圧が高くなるケースもあります。
夜間高血圧
「夜間高血圧」とは、睡眠中の血圧の平均が120/70mmHg以上になる状態を指します。高齢者や糖尿病、慢性腎臓病や睡眠時無呼吸症候群などがある方は、夜間高血圧になりやすいといわれています。
毎日の血圧を正しく測り、血圧の高い日が続く場合は早めにかかりつけの内科もしくは循環器科を受診しましょう。
自律神経の異常
自律神経は、呼吸・体温・血圧などを調整する働きがあります。この自律神経のバランスが乱れると、夜間の血圧が正常に下がらず、高血圧の状態が続くことがあります。
夜の血圧が高い日が続く、ふらつきや立ちくらみが出るなどの場合はかかりつけの内科や循環器科へ受診しましょう。
「朝の血圧が高い」についてよくある質問
ここまで朝の血圧が高い症状について紹介しました。ここでは「朝の血圧が高い」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
血圧が一日の中で一番高いのはいつでしょうか?
伊藤 陽子(医師)
血圧は常に変動しており、通常は日中に一番高くなります。また、季節で言うと、夏より
冬の方が血圧は高くなりやすい傾向があります。
朝の血圧の正常値について教えてください。
伊藤 陽子(医師)
家庭血圧の正常値は、収縮期血圧(最高血圧)が115mmHg未満かつ拡張期血圧(最低血圧)が75mmHg未満です。
それよりも少し高い正常高値血圧は、収縮期血圧が115〜124mmHgかつ収縮期血圧が75mmHg未満です。

