大親友である、ママ友・京香の倹約ぶりに、少しずつ違和感を抱きはじめる、詩乃。ある日、奈子の誕生日パーティーが開かれるが、そこで見たものはまさかの…。
娘の誕生日プレゼントは「フリマアプリ」で選ぶ
娘・奈子ちゃんに対する、京香の「倹約ぶり」は、一緒に過ごす度に垣間見えました。
次第に、私は奈子ちゃんを不憫に思えてきました。
確かに、将来のために貯金も大切かもしれません。ですが、京香の夫は大企業勤めです。配置先の部署で、役職にもついている…。お金に困るような給与ではないはずです。
なので、その極端な倹約ぶりがふしぎでした。
たとえば、奈子ちゃんのお誕生日やクリスマスプレゼント。「どんなのが良いかな?」と、京香が私に、候補をいくつか相談してきた時のこと…。
その時、見せてくるのが、「フリマアプリ」のものだったりします。
(なぜ、中古品が大前提なのだろう…?)
塩澤家は十分な経済力があるので、新品を選ばないことが、本当に疑問でした。それでも、人様の家庭のこと…。私に余計なことを言う資格はないので、何も言わずにだまっていたのです。
ビュッフェで残った食事を持ち帰ろうとし…
久しぶりにビュッフェに行った日も、ちょっとおどろいたことがありました。
お料理はすべておいしかったのですが、私も京香も少し取りすぎてしまって、まだお皿に料理がのこったままでした。
「もったいないことしちゃったなあ。ごめんなさいだね…」
「え?なんで?持って帰れば良いじゃん」
「え、多分ここできないよ?」
「まぁ、基本そうかもしれないけどさ。一回、聞いてみよ」
京香はそう言って、店員さんに声をかけました。店員さんは「衛生上、持ち帰りはことわっている」…と言いましたが、京香は、「自己責任にする」と食い下がりません。
見ていられなくなり、私が横から「そうですよね。大丈夫です。京香、帰ろう」と声をかけて、ようやくあきらめましたが、京香は不満そうでした。
さらに、帰りの身支度をしていた時、京香は、ペーパーナプキンを取り、ケーキについていた飾りを包んでいました。
(何するんだろう?思い出の記念に持って帰るのかな)
なんて思いながら、特にその場では追求しませんでした。

