脳卒中の予防法
いびきを改善し、脳卒中を防ぐためにできる具体的な予防法を紹介します。
CPAP(シーパップ)療法などによる無呼吸の治療
睡眠時無呼吸症候群の治療により、いびきに起因する脳卒中リスクを減らすことが期待できます。肥満傾向のある方はまず減量に取り組みましょう。寝方の工夫(横向き寝にする等)や就寝前の飲酒を控えるなど生活上の対策も有効です。十分な改善が得られない場合は、鼻マスクで気道に空気を送り込むCPAP療法(経鼻的持続陽圧呼吸)など専門的な治療も検討されます。
CPAP治療を適切に行うことで、脳卒中の発症リスクや死亡率を、健常人と同程度まで下げることができるというデータもあります。
定期検診と早期対応
定期検診と早期対応によって将来の脳卒中発症リスクをさらに下げることができます。毎年の健康診断で血圧・血糖・コレステロールなどをチェックし、異常があれば早めに対策しましょう。いびきが気になる場合は放置せず、一度専門医に相談してみてください。
睡眠時無呼吸症候群が見つかったら早期に治療を行いましょう。それにより脳卒中のリスクを健常者と同レベルまで下げられる可能性があります。
生活習慣の改善(禁煙・節酒・食事管理など)
生活習慣の見直しも脳卒中予防の基本です。高血圧・糖尿病・脂質異常症などの持病がある方は適切に治療し、喫煙や過度の飲酒は控えましょう。
特に高血圧の予防には減塩が重要で、日頃から塩分を控えめにする工夫が必要です。また有酸素運動を生活に取り入れ、肥満を解消することも大切です。
これらを実践することで脳卒中を起こす危険を大きく減らすことができます。
「脳卒中といびき」についてよくある質問
ここまで脳卒中といびきなどを紹介しました。ここでは「脳卒中といびき」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
脳梗塞のいびきの特徴について教えてください。
村上 友太(むらかみ ゆうた)医師
脳梗塞を発症した際のいびきは、通常のいびきとは明らかに異なります。脳梗塞によって意識を失うと喉の筋肉が緩み、舌が気道を塞いでしまいます。そのため、普段はいびきをかかない人でも突然大きないびきをかくことがあります。しかも刺激しても目を覚まさず、呼びかけにも反応しない場合、そのいびきは脳梗塞による意識障害が原因と考えられます。呼吸も不規則になり、深い呼吸と無呼吸を繰り返す異常なパターン(チェーンストークス呼吸)に陥ることも特徴です。このように脳梗塞が疑われるいびきの様子を確認したら、直ちに救急車を呼んで医療機関へ運ぶ必要があります。

