子離れしない義母、何も取り合わない夫にうんざり
その後も義母は寂しくなると、美穂さんを悪者にして寛也さんの気を引こうとする行動を続けたそう。「ある日、寛也が義母の家へ行ったきりなかなか帰ってこなくて。電話をかけたら『母さんが倒れたから落ち着くまで看病する』と言うんです。でもその日の義母のSNSには、寛也と高級そうなレストランで勝ち誇ったような顔で笑っている写真がアップされていたんですよ」
その瞬間、美穂さんの心の糸はプツンと切れたといいます。
「もう2人とも気持ち悪すぎて。勝手に親子だけの世界で生きていってください。私はもうついていけませんので! と思い、荷物をまとめて家を出たんです」
とりあえず女友達の部屋に身を寄せた美穂さんの元には、寛也さんから何度も電話が。仕方なく出てみると……。
「寛也に『母さんのことはごめん、今度こそちゃんと距離を置くから戻ってきてくれよ』と言われて、またかと思いました。どうせ何も変わらないし、寛也は“母さんに悪気はない”って言い続けるだけ。まるで私は寛也と義母の仲を盛り上げるための道化を演じるために結婚したみたいで、心底バカらしくなり、とにかく離婚したいという意思を伝えました」
寛也さんは「とにかく離婚はしたくない」としばらくゴネていましたが、別々に暮らす中で思うところがあったのか、結局は渋々了承してくれたそう。「寛也はまだどこか現実を受け止めきれていない感じもありますが、離婚に向けての話し合いは進んでいます。きっと今頃義母は私がいなくなったことで自分の勝ちを確信して上機嫌でいるんじゃないでしょうか? 本当に気持ち悪いですね(笑)」
美穂さんは離婚をすることに全く後悔がなく、女友達宅での合宿のような生活を楽しみながら、新たに一人暮らしをする物件を探しているそうです。
<文・イラスト/鈴木詩子>
【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop

