菅田将暉“久部”の荒ぶり具合、二階堂ふみ“リカ”の妖艶さなど期待高まる始まり<もしがく>

菅田将暉“久部”の荒ぶり具合、二階堂ふみ“リカ”の妖艶さなど期待高まる始まり<もしがく>

三谷幸喜×菅田将暉のドラマがスタート
三谷幸喜×菅田将暉のドラマがスタート / (C)フジテレビ

三谷幸喜が脚本、菅田将暉が主演を務めるドラマ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」(毎週水曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の第1話が、10月1日に30分拡大で放送された。主演級キャストや名脇役がずらりと勢ぞろいし、ワクワクするスタートとなった。(以下、ネタバレを含みます)

■昭和の渋谷を舞台にした青春群像劇

本作は、脚本家・三谷幸喜自身の経験に基づくオリジナルストーリーで、1984(昭和59)年の渋谷を舞台にした青春群像劇。

菅田演じる成功を夢見る演劇青年の主人公・久部三成や、ミステリアスなダンサー・倖田リカ(二階堂ふみ)、三谷をモチーフにした新人放送作家・蓬莱省吾(神木隆之介)、渋谷にひっそりとたたずむ神社の巫女・江頭樹里(浜辺美波)ら、若者たちのくすぶり、情熱、苦悩、恋を描く。

■主人公・久部をはじめ、クセ強なキャラクターが次々に登場

「どうなろうとも、時は過ぎる、どんなひどい日でも」。シェイクスピアの戯曲「マクベス」の引用句で始まった第1話。こういった書物の冒頭や章の初めに置かれる題辞や引用句のことを“エピグラフ”というが、その声を渡辺謙が務めていることが放送内で明らかになったことも話題になった。

そして物語本編も波乱の幕開け。主人公の久部があまりの横暴ぶりに自身が作った劇団から追放されるのだ。そんな久部がきらびやかなネオンが光る怪しい商店街・八分坂(はっぷんざか)に迷い込むという展開で、登場人物たちが次々に現れた。

登場時、それぞれの人物名と簡単な紹介文がついた。例えば、久部は「荒ぶる演出家」。荒ぶり続ける久部を、熱量いっぱいに演じる菅田に期待が高まる。

そのほか、久部が白紙のおみくじを引いたことに巫女として対応する「お堅い」樹里や八分坂商店街の案内所にいる女性で、久部の今後を予言する「得体のしれない」おばば(菊地凛子)、ストリップ劇場・WS劇場の看板ダンサーである「悩める」いざなぎダンカン(小池栄子)、同じくWS劇場ダンサーの「子持ちの」毛脛モネ(秋元才加)、WS劇場の舞台監督である「頼れる」伴工作(野間口徹)、WS劇場の客引きで「陽気な」うる爺(井上順)、ジャズ喫茶・テンペストのマスターで「謎めいた」風呂須太郎(小林薫)など、最終的に30名近くの主要キャラが登場した。

これほどに多くの人物が一気に顔を出したことに、視聴者からは「覚えられるかな」と心配の声も上がったが、クセが強そうなキャラクターばかりでワクワクする。それぞれの紹介で書かれていたことが今後のカギにもなっていきそうだ。

■リカのステージを見た久部が動く!

たくさんの人物たちが交錯する中で、物語が大きく動いたのはラスト。

久部は、おばばに勧められて入ったスナックでリカと出会うが、その店はぼったくり。高額な勘定を支払えず、用心棒のトニー安藤(市原隼人)に大切なシェイクスピアの愛書が入ったかばんを人質に取られて追い出されてしまった。

警察に相談してもよくあることとあしらわれた久部は、自分で取り返そうと店に潜入。すると、ウェイターのケントちゃん(松田慎也)がかばんを持ち出すところで、あとをつけるとWS劇場につながっていた。

そこで久部は、舞台で踊るリカを見る。リカはWS劇場のダンサーだったのだ。真っ赤なドレスで妖艶に踊るリカ。しかし、照明がうまくリカに当たっておらず、動きも少ない。

たまらず近くにいた蓬莱に「なんでステージをもっと自由に使わないんですか」と問い掛ける久部。蓬莱は「ピンスポが追えないんです。スタッフがいないから」と答えた。実は、いざなぎダンカンと一緒に照明係がいなくなっていたのだ。

居ても立っても居られなくなった久部は、照明機材のあるところへ向かい、機材を動かしてリカを照らし出した。

演出家魂というのか、荒ぶるばかりだった久部の舞台に向ける目つきは真剣さと熱さを帯びていた。その照明の中で、踊り終えて、ほほ笑んだリカの美しさも際立っていた。

SNSには「目に炎が宿った瞬間の菅田将暉、最高」「これが地上波で毎週観られるなんて」「あんだけバラッバラの舞台と俳優陣を1本の軸にまとめあげる三谷幸喜ってやっぱすげぇな」「導入としてめちゃくちゃよかった」「二階堂ふみさんがすべてを持っていった感…眼福でございました」「初回からスタンディングオベーションです」といった感想が並び、今後への期待が寄せられた。

◆文=ザテレビジョンドラマ部


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