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痛風でよく聞く「プリン体」の正体とは?本来の役割や尿酸に変わる仕組みも解説!

痛風でよく聞く「プリン体」の正体とは?本来の役割や尿酸に変わる仕組みも解説!

プリン体は細胞の核を構成する核酸の材料となる物質であり、生命活動に欠かせない成分です。遺伝情報を担うDNAやRNA、エネルギー代謝に関わるATPなど、身体の重要な働きを支えています。本章では、細胞とエネルギー代謝におけるプリン体の働きと、尿酸へと変わる代謝経路について解説します。

武井 香七

監修管理栄養士:
武井 香七(管理栄養士)

帝京平成大学健康メディカル学部健康栄養学科卒業 横浜未来ヘルスケアシステム、戸塚共立第一病院3年7ヶ月勤務 株式会社コノヒカラ、障がい者グループホーム半年勤務 その後フリーランスを経て株式会社Wellness leadを設立。栄養士事業と健康事業を行なっている。

保有免許・資格
管理栄養士資格

プリン体とは何か──身体における基本的な役割

プリン体は細胞の核を構成する核酸の材料となる物質であり、生命活動に欠かせない成分です。私たちの身体では細胞の新陳代謝やエネルギー伝達に関わっており、全身の組織に広く存在しています。

細胞とエネルギー代謝におけるプリン体の働き

プリン体は遺伝情報を担うDNAやRNA、そしてエネルギーの貯蔵や供給に関わるATP(アデノシン三リン酸)といった重要な物質を構成しています。細胞が新しく生まれ変わるときや、筋肉が収縮してエネルギーを使うときなど、生命活動のあらゆる場面でプリン体の代謝産物が関与しているのです。

身体は食事から摂取するプリン体だけでなく、自らの細胞内でもプリン体を合成しています。これを内因性プリン体と呼び、体内で作られる量は食事由来の外因性プリン体よりも多いとされています。健康な状態であれば、体内のプリン体は適切にバランスが保たれ、過剰になった分は尿酸として排泄される仕組みが備わっています。この仕組みによって、私たちの身体は常に一定の状態を維持できるのです。

プリン体が尿酸へと変わる代謝経路

プリン体は体内で代謝される過程で、段階的に分解され、尿酸という物質に変換されます。この尿酸は血液中を循環し、主に腎臓から尿として排泄されるほか、一部は腸管からも排出されます。正常な状態では、体内で生成される尿酸の量と排泄される量がバランスを保っているため、血液中の尿酸値は一定範囲内に収まっているのです。

しかし、プリン体の摂取量が増えすぎたり、腎臓の働きが低下したりすると、尿酸の産生と排泄のバランスが崩れ、血液中の尿酸値が上昇してしまいます。この状態が長く続くと、尿酸が結晶化して関節や腎臓に沈着し、痛風や尿路結石といった健康上の問題を引き起こす可能性があります。つまり、プリン体そのものが有害なのではなく、過剰な状態が続くことが問題となるのです。

まとめ

プリン体は身体にとって必要な物質である一方、過剰摂取は高尿酸血症や痛風、腎臓疾患、心血管系の問題を引き起こす可能性があります。日々の食事でプリン体を多く含む食品を把握し、調理法や食材の組み合わせを工夫することで、無理なく摂取量をコントロールできます。定期的な健康診断で尿酸値を確認し、必要に応じて医療機関での相談を受けることが、長期的な健康維持につながります。バランスの取れた食生活と適度な運動、十分な水分摂取を心がけ、健やかな毎日を送りましょう。

参考文献

日本痛風尿酸核酸学会 「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」

厚生労働省「日本人の食事摂取基準」

公益財団法人痛風・尿酸財団「 痛風と尿酸について知りたい方へ」

国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所「 食品成分データベース」

配信元: Medical DOC

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