どうやって鍛えればよいのか? 予防策は?
編集部
まぶたの筋肉は鍛えられるのでしょうか?
酒井先生
眼瞼挙筋を鍛えるトレーニングはありますが、加齢や腱膜のゆるみが原因の眼瞼下垂では、大きな改善は期待しにくいのが実情です。軽度の症状や予防には役立つものの、根本改善には限界があります。
編集部
軽度以外は、病院での治療が必要になるのですか?
酒井先生
眼瞼下垂の治療は手術が中心です。手術は比較的シンプルで、安全性も高く、患者さんは「痛そう」「仕事を休まないといけないかも」と負担を心配しますが、大きな負担なく受けられるケースがほとんどです。眼瞼下垂のトレーニングをしてもあまり効果が見られないなら、適切な時期に手術を検討することをおすすめします。
編集部
自宅でできるトレーニング法を教えてください。
酒井先生
「軽く目を閉じる→眉を動かさずにまぶたをゆっくり開閉する」という動きを1日10〜20回おこないましょう。眉を使わず、まぶただけで目を開閉することがポイントです。また、スマートフォンやパソコンの作業中は1時間に1回、しっかりまばたきをして、まぶたをストレッチするのも効果的です。今紹介したトレーニングをしてもあまり効果が見られない場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。
編集部
日常生活での予防法はありますか?
酒井先生
まぶたを強くこすらない、アレルギーの治療を早めにおこなう、コンタクトレンズの長時間使用を避ける、睡眠不足を改善するなど、目への負担を減らすことが重要です。
編集部
ほかに気をつけることはありますか?
酒井先生
仕事中にパソコン画面が低い位置にあると、どうしても下を向く姿勢が続き、眼瞼挙筋が衰えやすくなります。大きめのモニターを使って視線が自然に上がる環境を作ると、首への負担も軽減でき、眼瞼下垂の予防にもつながります。
編集部
改善が難しい場合は、どうしたらよいでしょうか?
酒井先生
筋トレでは限界があるため、視野が狭い・頭痛が続く・おでこのしわが増えたなどの症状があれば、眼科・形成外科での診察をおすすめします。保険が適用になりますし、腱膜を補強することで根本改善が可能です。実際、治療を受けた患者さんの満足度が非常に高い手術なので、ぜひ前向きに検討してみてください。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
酒井先生
眼瞼下垂を治療すると、視界がよくなるだけでなく、「若返った」「明るい表情になった」「きれいになった」と外見の変化を褒められることも増え、日常生活や仕事でも自信が持てるようになります。また、適切な治療を受けることで、生活の質が大きく向上する人も少なくありません。ただし、治療を受けるときは症例数が豊富で、実績のある医師を選ぶことが大切です。目は人に与える印象を大きく左右する重要なパーツなので、顔全体のバランスを考慮しながら、美しく仕上げてくれる医師に相談するようにしましょう。
編集部まとめ
眼瞼下垂の治療は、視界の改善だけでなく、表情が明るく見える、若々しくなるといった外見の変化にもつながります。専門医による手術は、自然で美しい仕上がりが期待でき、生活の質が大きく向上したという声も多数あります。見た目や疲れやすさの悩みが続くときは、一度専門医に相談してみることが大事ですね。

