Medical DOC監修医が軽度認知障害(MCI)の前兆となる末期症状を解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。
※この記事はメディカルドックにて『「軽度認知障害の前兆となる初期症状」はご存知ですか?末期症状も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
前田 佳宏(医師)
・精神科/心療内科医
・精神保健指定医
「泣きたくなったら壁を押せ」著者
大人と子どもの双方で、トラウマや愛着障害に心理療法的アプローチを用いる医師。これまでのべ3,000人以上の臨床に携わる。
島根大学医学部卒業。その後、東京大学医学部附属病院精神神経科に入局、東京警察病院や国立精神神経医療研究センター等を経て、児童精神科外来を3年間、トラウマ専門外来を2年間担当。著書『泣きたくなったら壁を押せ』(サンマーク出版、2026年)では、心理療法のプロセスを物語として描き、私たちの感情の奥にある“適応の物語”をたどった。その視点をともに探る場として、オンラインコミュニティ「しなここメイト」を主宰。cotree顧問医。産業医。日本小児精神神経学会所属。
「軽度認知障害」とは?
軽度認知障害(MCI)とは、記憶力や注意力などの認知機能が加齢による範囲を超えて低下しているものの、日常生活はおおむね自立している状態を指します。
認知症とは異なり、日常生活への支障が少ないのが特徴です。ただし、MCIの方のうち年間約5〜15%が認知症に進行すると報告されており、早期発見と生活習慣の見直しが重要です。
軽度認知障害の末期症状
MCIには末期という概念はありませんが、MCIが進行すると認知症と診断される状態になります。認知症をきたす原因としてはアルツハイマー型認知症が最も多くみられます。そこで、ここではアルツハイマー型認知症の末期にみられる症状をご紹介します。
コミュニケーションがとれなくなる
言葉の理解や発語ができなくなるため、意味のある会話やコミュニケーションが難しくなります。時折、単語やフレーズを発する程度となることもあります。
身の回りのことを自分でできなくなる
食事や着替え、トイレ、その他の日常的なセルフケアが難しくなります。周りの介助なしでは、生活が困難になることもあります。
寝たきりになる
支えなしでは座ったり、頭をあげたりすることができなくなる場合もあります。最終的には、立つ、座る、歩く、などの基本的な運動能力を失い、寝たきり状態になります。

