B型肝炎予防接種で使用されるワクチンの種類と副反応

B型肝炎の予防接種ではどのようなワクチンが使用されますか?
日本の定期接種で使用されるB型肝炎ワクチンは、組換え沈降B型肝炎ワクチン(酵母由来)です。B型肝炎ウイルスそのものは含まれておらず、ウイルスの表面抗原の一部をもとに作られています。生ワクチンではないため、ワクチンからB型肝炎に感染することはありません。
予防接種で想定される副反応を教えてください
よくみられるものは接種部位の変化です。
発赤
腫れ
しこり
疼痛
また、全身の反応として次のような変化がみられる場合があります。
発熱
ぐずり
眠気
多くは数日で自然に軽くなりますが、重いアレルギー反応であるアナフィラキシーなどが報告されています。接種後すぐから数時間以内に、呼吸が苦しい、全身のじんましん、顔やのどの腫れ、繰り返す嘔吐、意識がはっきりしないなどがみられる場合は、早めに医療機関へ連絡してください。
副反応が生じたときはどうすればよいですか?
接種部位の赤みや痛み、軽い発熱などがあり、元気や食欲が保たれている場合は、安静にして経過をみることが多いです。接種部位がつらそうな場合は、衣服でこすらないようにし、必要に応じて冷やすことで楽になる場合があります。
次のような場合は、当日中でも医療機関に連絡することがすすめられます。
高熱
呼吸困難
じんましん
けいれん
意識障害
また、定期接種を含む予防接種の後に健康被害が生じ、因果関係が認定された場合は、予防接種法に基づく予防接種健康被害救済制度の対象となる場合があります。申請手続きは市区町村が窓口となるため、心配がある場合は自治体に相談してください。
参照:
『B型肝炎ワクチン』(厚生労働省)
『ビームゲン注0.25mL/ビームゲン注0.5mL 添付文書』(PMDA)
『ヘプタバックス(電子添文)』(PMDA)
『予防接種健康被害救済制度について』(厚生労働省)
編集部まとめ

B型肝炎は血液や体液を介して感染し、持続感染になると長期的に肝臓の病気につながる場合があります。日本では乳児期の定期接種としてB型肝炎ワクチンが実施されており、標準的には生後2ヶ月、3ヶ月、7から8ヶ月の3回で完了します。予定から遅れた場合も、残り回数を適切な間隔で接種する考え方が基本です。
副反応としては接種部位の赤みや腫れ、発熱などがみられる場合があり、多くは一時的です。強いアレルギー反応が疑われる症状がある場合は受診が必要です。不安がある場合は、母子手帳を手元に置き、医療機関や自治体に相談しながら進めましょう。
参考文献
『B型肝炎ワクチン』(厚生労働省)
『B型肝炎』(国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト)
『B型肝炎について(ファクトシート)』(FORTH 厚生労働省検疫所)
『B型肝炎について(一般的なQ&A)』(厚生労働省)
『B型肝炎とC型肝炎の伝播を防ぐために』(厚生労働省)
『予防接種法』(e-Gov法令検索)
『B型肝炎ワクチンの定期接種が始まります』(厚生労働省)
『予防接種法施行令の一部を改正する政令及び予防接種法施行規則の一部を改正する省令等の公布について』(厚生労働省)
『ビームゲン注0.25mL/ビームゲン注0.5mL 添付文書』(PMDA)
『ヘプタバックス(電子添文)』(PMDA)
『ワクチンの接種間隔の規定変更に関するお知らせ』(厚生労働省)
『予防接種健康被害救済制度について』(厚生労働省)

