パーキンソン病治療中の注意事項
パーキンソン病治療中には、以下のことに注意しましょう。
転倒予防
パーキンソン病の方は、姿勢保持障害によって転びやすい状態になっていることがあります。また、パーキンソン病になってからしばらくすると、足のすくみが問題となる場合があります。こうした症状による転倒によって骨折するリスクが高まります。床に物を置かない・手すりを設置するなどの対策をとりましょう。
誤嚥対策
食べ物や飲み物が誤って気管に入ってしまうことを誤嚥(ごえん)といいます。むせることなどが原因となります。誤嚥によって、肺炎(誤嚥性肺炎)を起こさないような工夫が大切です。例えば、ゆっくりとよく噛んで食べるようにすることや、食べ物にとろみをつけることなどがあります。
便秘対策
パーキンソン病の方は、便秘になりやすいです。そのため、便秘予防が重要です。食物繊維を適度にとり、水分補給を心がけるようにしましょう。それでも改善が乏しいときは、病院で相談し、内服治療をしましょう。それでも排便のコントロールが難しいこともあります。排便は、週に2回以上あるように気をつけましょう。
運動
運動も健康を維持するために必須です。1日8000歩を目安に散歩したり、ストレッチをしたりすることがあります。歩数などは自分の体調や体力に合わせて調整しましょう。転倒に気をつけながら、適度な運動を心がけましょう。
服薬管理
パーキンソン病治療においては、運動、睡眠、食事、薬が基本事項となります。
服薬は治療の中でも特に重要です。特に、パーキンソン病の方は複数の薬を内服していることもあります。飲み忘れを防ぐために、タイマーの利用も良いでしょう。長期間にわたり自己中断すると悪性症候群という重篤な副作用を来すこともあるので、自己判断で中止しないように注意が必要です。
「パーキンソン病の治療」についてよくある質問
ここまでパーキンソン病の治療などを紹介しました。ここでは「パーキンソン病の治療」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
パーキンソン病を発症してから、どれくらいで寝たきりになりますか?
神宮 隆臣 医師
パーキンソン病は進行性の病気で、患者さんごとに進行の速さは異なります。しかし、平均余命は一般の方より2〜3年短いと言われています。ただし、高齢者の方は脱水や栄養障害などが起こりやすいので気をつける必要があります。過去には発症してから5年で寝たきりになると言われていましたが、現在では効果的な治療が開発されてきました。適切な治療とリハビリによって、一般の方と同じくらいに長期間自立した生活を送ることは可能となってきています。
まとめ
パーキンソン病は進行性の神経疾患ですが、適切な治療により生活の質を維持することができるようになってきました。治療の中心は薬物療法で、必要に応じてDBS手術も選択肢となります。生活習慣の改善やリハビリが、症状の進行を遅らせるために重要です。
「パーキンソン病」と関連する病気
「パーキンソン病」と関連する病気は14個ほどあります。
各病気の詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
脳神経内科系の病気
進行性核上性麻痺
大脳皮質基底核変性症
多系統萎縮症
薬剤性パーキンソニズム
脳血管性パーキンソニズム
レビー小体型認知症
アルツハイマー病
ハンチントン病精神科系の病気
睡眠障害うつ病不安障害
内科系の病気
自律神経障害(便秘、起立性低血圧、排尿障害)
ウィルソン病誤嚥性肺炎パーキンソン病に関連する病気としては、パーキンソン病でみられる症状(パーキンソニズム)を示すものや、パーキンソン病に合併しておこるものがあります。
「パーキンソン病」と関連する症状
「パーキンソン病」と関連している、似ている症状は20個ほどあります。
各症状の詳細についてはリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
パーキンソン病のサイン
振戦
筋強剛
無動
姿勢保持障害
小刻み歩行
すくみ足
ジスキネジア
ウェアリングオフ
嗅覚低下
幻視
幻覚
倦怠感小声
書字障害
体の痛み
ヨダレが出やすい
パーキンソン病は運動症状だけでなく、非運動症状も多くみられるため、総合的な治療・ケアが重要です。
参考文献
パーキンソン病(指定難病6) – 難病情報センター
パーキンソン病診療ガイドライン2018 – 日本神経学会
パーキンソン病 | 公益財団法人 宮城厚生協会 泉病院
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