便潜血検査の2日法は何日前に採取すべき?メディカルドック監修医が、正しい採取のタイミング、保存方法、2回分採れない時の対処法を解説します。

監修医師:
伊藤 陽子(医師)
浜松医科大学医学部卒業。腎臓・高血圧内科を専門とし、病院勤務を経て2019年中央林間さくら内科開業。相談しやすいクリニックを目指し、生活習慣病、腎臓病を中心に診療を行っている。医学博士、産業医、日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医、日本東洋医学会漢方専門医、日本医師会認定産業医、公認心理師。
大腸がん検査・便潜血検査とは
便潜血検査は、大腸がん死亡率減少効果があるとされ、大腸がん検診として行うことが勧められています。このため、現在日本では、大腸がん検診として、便潜血検査を行うことが一般的です。大腸がん検診、大腸がん検査は便潜血検査を意味すると考えていただいて良いでしょう。
便潜血とは、通常見た目にはわからないものの、便に血液が含まれている状態を指します。便潜血検査は、便に混じった血液を調べる検査です。がんは毎回出血しているわけではないため、1回より2回検査をした方が、検出率が上がることが分かっています。このため、一般的に2回法という方法を行うことが多いです。
便潜血とは?血便との違いは?
便潜血とは、便の中に含まれる微量の血液(ヒトヘモグロビン)が検出される状態です。多くの場合は、見た目上わからないことが多いです。一方、出血が目に見えるようになったもので、鮮やかな赤色から暗赤色の、肛門に近い大腸や直腸からの出血を血便と言います。
便潜血検査は何を調べる検査?
便の中のヘモグロビンを検出する検査が便潜血検査です。日本では、便潜血検査の検査法として、免疫法が主流となっています。免疫法はヒトヘモグロビンに対する抗体を用いて潜血の有無を調べる方法です。免疫法は、人のヘモグロビンにのみ反応し、豚や牛、魚類の血液には反応しません。このため、食事に影響されず消化管出血を検出することが可能です。また、胃酸や胃・膵液由来の消化液によりヘモグロビンが変性すると反応しにくくなるため、主に大腸での出血の有無を調べることができます。このため、便潜血が陽性になった場合には、大腸がんを含めた大腸からの出血の可能性が考えられます。
便潜血検査(2日法)は何日前から採取して良い?
便潜血検査(2日法)とは
便潜血検査(2日法)では、2日にわたり、便潜血検査を行います。大腸がんやポリープは自覚症状はほとんどありません。また、出血も初期では少量のみで常に出血が続いているとは限りません。このため、1回だけでは便の潜血反応の検出率が悪いため、2回便を採取し、検出率を上げているのです。
便潜血検便は何日前の便まで検査が可能?
通常、便を検査キットで採取した後、4〜7日以上経過すると検査の精度が低くなってしまうため検査を行った当日を含む4日以内が勧められています。また、できれば採取後の検体は冷蔵庫で保管する事が勧められています。
また、検査機関により採取後してから検体を提出までの期限が異なり、施設ごとに決められていることが多いです。検査をする際に、必ず確認をしましょう。
2日分の便を採取する際の間隔はどのくらい?
毎日排便があるのであれば、続けて翌日も便を採取し、早めに検体を提出しましょう。前述したように、採取後4日以上経過した便では、正確な結果が出ないこともあります。このため、早めに2回採取するようにしましょう。万が一、便が出ない場合には、1回だけでも提出することをおすすめします。また、検査機関に後から2回目を提出することが可能か問い合わせてみましょう。

