朝ドラ「ばけばけ」で衝撃、明治日本を揺るがせた「ウサギ税」と投機バブルの真相

朝ドラ「ばけばけ」で衝撃、明治日本を揺るがせた「ウサギ税」と投機バブルの真相

●「兎税」でブーム終息

兎税は「ウサギ1羽につき毎月1円を納税する義務」「無届所有は1羽あたり2円の過怠金」といった内容でした。導入後、ウサギの価格は暴落し、商売に手を出した人々は借金を抱えることになります。

一方で、飼育を放棄されて殺されたり、食用とされたりするウサギがいたそうです。ブームは急速にしぼみ、やがて兎税も廃止されますが、ウサギをめぐる悲しい歴史は残りました。

かわいらしいペットの裏にあった投機と重税。兎税は、明治という時代の世相を映し出す一幕だったといえるでしょう。

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