家族が軽度認知障害になったらどのようにケアすればいい?
軽度認知障害(MCI)は、本人よりも家族が先に異変に気づくことも多い病気です。家族のサポート次第で、進行を遅らせたり、症状を安定させたりできる可能性があります。
繰り返される話に対しては一定の時間を決めて聴く
MCIの方は、話した内容を忘れやすくなったことによる自信の喪失や、不安感から「過去の自慢話」を繰り返すことがあります。家族としては同じような話を聴くことは負担に感じられるかもしれません。まずは、一定の時間を決めて話を聴き、なぜ何度も同じ話をするのかの背景を医師などの医療専門家に相談するようにするとよいでしょう。
環境を整えて混乱を防ぐ
日常生活の環境を整えることで、本人のストレスや失敗を減らすことができます。
例えば、見える工夫として予定や支払い日をカレンダーに書く、薬は曜日ごとに分ける、鍵や財布などの「置き場所を固定」するなどの工夫が有効です。また、ガスやIHの自動消火機能や転倒防止マットなどの危険対策、スマートスピーカーなどのテクノロジー活用も検討しましょう。
社会的つながりを維持する
人との交流は脳の刺激となり、認知機能の低下を防ぐ効果が期待できます。近所のサークル、趣味活動、地域包括支援センターの予防プログラムなどを利用し、「外に出るきっかけ」をつくることが家族の重要な役割です。
家族自身のメンタルケアも大切に
「ついイライラしてしまう」と感じるときは、専門家に相談しましょう。地域包括支援センターや保健所の窓口、家族会などを活用してください。また、介護者が一時的に休息を取る「レスパイトケア(ショートステイやデイサービス)」の活用も非常に大切です。
「軽度認知障害の初期症状」についてよくある質問
ここまで軽度認知障害の初期症状などを紹介しました。ここでは「軽度認知障害の初期症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
軽度認知障害が完治する確率はどれくらいなのでしょうか?
前田 佳宏(医師)
MCIの方のうち約16〜41%は、生活習慣の改善や治療で健常レベルに回復するとされています。なんだかおかしいな、と感じた場合には早めに認知症予防策をとることで、健常な状態への回復も期待できます。

