
橋本環奈が主演する月9ドラマ「ヤンドク!」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の第9話が3月9日に放送された。湖音波(橋本)が「しんどい」が口癖の産婦人科医と向き合った一方、ずっと気になっていた、かつて診察した少女の件が進展を見せた。(以下、ネタバレを含みます)
■元ヤン脳神経外科医による痛快医療エンターテインメント
同作は、高校を退学した元ヤンキー娘・田上湖音波(橋本)が猛勉強を経て脳神経外科医となり、病気に苦しむ患者に真摯に寄り添いながら医療現場を改革していく痛快医療エンターテインメント。
キャストはほかに、湖音波が脳神経外科医を目指すきっかけになった人物で、湖音波を岐阜の病院から都立お台場湾岸医療センターに呼び寄せた医師・中田啓介役を向井理、お台場湾岸医療センターの新人看護師・鈴木颯良役を宮世琉弥、お台場湾岸医療センターの脳神経外科医・大友真一役を音尾琢真、お台場湾岸医療センターの院長・大河原嗣子役を大塚寧々、お台場湾岸医療センターの事務局長・鷹山勲役を大谷亮平、湖音波を心配し過ぎるあまり自身の食堂を一時休業してお台場湾岸医療センターの院内食堂で働いている湖音波の父・潮五郎役を吉田鋼太郎が務める。
■湖音波がイラッとした産婦人科医の「しんどい」発言の真相
大規模災害訓練のリーダーに立候補し、イベントごとに張り切るヤンキー魂を発揮した湖音波。そのヤンキー魂によってイラついたのが、「しんどい」が口癖でやる気がなさそうな産婦人科医・飯塚(葉山奨之)だ。
湖音波は院内で知り合った元ヤンの妊婦・瑠花(紺野彩夏)と夫・大祐(内藤秀一郎)から、担当医である飯塚が頼りないと相談された。大祐が不安がっていることを伝えられた飯塚は、担当でもないのに一生懸命な湖音波に「しんどくない?」と言うのだった。だが、その後、「しんどい」の意味が明らかになる。
飯塚に自分の出産を担当してもらったという脳神経外科の看護師・松本(薄幸/納言)が「いざ修羅場ってなったら別人みたいに頼りになる先生だよ」の言葉通り、水頭症を発症した瑠花に対して、湖音波と同じ、母体も胎児も「どっちも救う!」判断で同時手術に挑んだ。
一時危険な状態に陥ったものの、無事に手術を終え、湖音波とともに食堂で潮五郎自慢のどて煮定食をかきこむ飯塚。取り上げた胎児が亡くなる経験を何度もしている飯塚は、そのたびにつらさで「しんどくなる」と話した。
だから湖音波が病院に来る患者は全員自分の患者というスタンスは、「全員の命と向き合う」ことで、しんどいと思ったのだ。それを理解した湖音波だったが「でも、自分はしんどくても、すべての患者さんと向き合える医者になりたいっす。ま、一人じゃ限界あるっすけど、でもそういう覚悟を持った人がたくさんいれば、できることも増えていくんじゃないっすかね」と語った。そして、飯塚もその覚悟を持った人なのだと。
湖音波のように外からも分かるかたちで熱さを持っている場合と、飯塚のように内に秘めた熱さを持った人もいる。医師の情熱、覚悟に頭が下がる思いだった。
■亡くなった少女の件で、中田に何があったのか
そんな熱いドラマが展開しつつ、ずっと湖音波が気にしているのが、岐阜の病院にいたころに診察し、中田宛に紹介状を書いて託した少女・亜里沙(湯山新菜)の件。中田の手術後、転院した亜里沙は、階段から転落したことが原因で亡くなっていた。中田が以前と変わってしまったのは、亜里沙の件と関係があるのではとも思っていた。
これまでも湖音波が亜里沙について調べようとしているのを鷹山が懸念していたが、なぜ嫌がっていたのか、明確な理由が明らかになった。お台場湾岸医療センターでの院内改革の手腕を認められた鷹山に、厚労省に戻ってきてほしいという正式な打診があったという。「ようやくです」という言葉から、鷹山はずっとこの機会を狙っていたとうかがえ、今、何かあれば、その話がなくなってしまうことを恐れているのだ。
「未来の医療のために」と、中田にプレッシャーを与える鷹山。中田は「はい」と言いながらも、それが本意ではないとでもいうかのように、ひそかに自分の手をぎゅっと握りしめた。
■元研修医の小田桐が湖音波に秘密にしていたことを明かす
中田のことを心配しているのは、院長の大河原も。1年前の亜里沙の手術以来、中田が執刀していないことに気付いた大河原は、湖音波を呼び出し、亜里沙のことを中田とともに担当していた元研修医の小田桐(八木勇征)に聞いてきてほしいと頼む。
今は父のクリニックの手伝いをしている小田桐。患者のふりをして訪ねた湖音波が身分を明かすと「帰ってください」とすげない態度をとる。湖音波は、亜里沙を自分が最初に診察したことを打ち明け、「知りたいんです。何が起きたのか」と迫ったが、やはり小田桐は何も答えなかった。
数日後、小田桐から「お話したいことが…」と連絡が入った。会いに行った湖音波は、驚くことを知る。小田桐は、湖音波の紹介状を見てないというのだ。
紹介状に書かれていたような早急な治療が必要だとは知らず、手術が必要かどうかの検査を進めていた小田桐。ある日、視野障害があるのではと気付いたが、確信が持てなかった。しかし、亜里沙がなんでもない段差で転んで命を落としてしまったことで、「あのとき僕がすぐに視野障害のことを上に伝えていたら、亜里沙ちゃんは亡くならずに済んだのかもしれない」と後悔し、脳神経外科医を続けられなくなってしまったのだった。
「この話、このままでは絶対に終わらせません」。正直に打ち明けた小田桐にそう誓った湖音波は大河原に伝えた。ラストで大河原は中田に紹介状の偽造を追及したが、それ以上に心配なのは中田の体調不良が悪化している様子だ。
SNSには「中田先生無理しないで」「中田先生を助けて」と悲痛な声が上がりつつ、「真相気になる」「つらすぎるから早く真相知りたい」と次回への期待も高まっている。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

