異国の地で起きた子どもの熱性けいれん!→救急車を呼ぼうとすると!?

わが家の長男は、夫の転勤先であるイギリスで生まれました。生後10カ月のころ、深夜1時過ぎに突然ギャーと叫んだ長男。私と夫は長男が寝ぼけたのかと思いましたが、長男の体は熱く、顔色はみるみる真っ白になり、手足がガクガクと震えだしたのです。白目をむき、ぐったりとした様子の長男を見た私は、このままではわが子を失ってしまうとパニックになってしまいました。
私は「とにかく救急車!」と我に返りましたが、イギリスの救急ダイヤル「999」が思い出せませんでした。焦る中、私の目に入ったのは母子健康手帳に挟まれた髄膜炎のパンフレット。とにかく医療機関からアドバイスが欲しかった私は、記載された緊急相談ダイヤルへ電話をかけました。長男の症状をオペレーターに説明すると、私のしどろもどろな英語でも状況を察したオペレーターは、なんと救急車を手配してくれたのです。
到着した救急隊員から、長男は熱が40度を超えており熱性けいれんが疑わしいと言われ、念のため救急車で病院へ行くことに。検査を受けた長男はやはり熱性けいれんとの診断で、落ち着いたあとすぐに帰宅できました。
救急車も呼べず、焦って髄膜炎の緊急相談ダイヤルにかけた上に、長男の状態を英語で十分に説明できなかったことを反省した私。その後イギリスの救急ダイヤルと、伝達事項を書いた英語のメモを壁に貼ったり、現地の乳幼児救急救命講座を受けたりと、できる限りの緊急時の対策をしました。わが子の緊急時に英語でも対応できるよう、しっかり勉強しなければと自分への戒めになった出来事でした。
著者:濱田よし/2014年イギリス生まれの長男、2018年日本生まれの長女と2021年アメリカ生まれの次女、夫の5人家族。夫の海外転勤による約10年の海外生活を経て日本に帰国。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。
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海外で緊急事態が発生した場合、慌ててしまうのは自然なことだと思います。それでも、冷静に緊急ダイヤルに連絡し、状況を英語で伝えたママの対応は素晴らしかったと思います。このときの経験から、次に異変が起きたときによりスムーズに対処できるようにいろいろと見直したという点も参考になりました!
今回は、子どもが熱性けいれんを起こした際のエピソードをご紹介しました。突然の体調の変化に慌ててしまうこともあるかと思いますが、子どものけいれんについての知識を深め、いざという時に冷静に対処できるように心がけることが大切ですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
※ほとんどの熱性けいれんは5分以内に自然におさまるため、けがをしないよう安全な場所に寝かせ、吐いたときに息がつまらないよう体を横向きにしましょう。また、発作が始まった時刻や発作の様子を記録したり、動画で撮影したりすると、受診時に役立ちます。けいれんが5分以上続くようであれば、救急車などで病院に搬送することがすすめられ、また初めての熱性けいれんの場合は、救急外来などの医療機関を受診すると良いでしょう。判断に迷った場合は、かかりつけの小児科、または小児救急電話相談(#8000)に相談しましょう。
監修者・著者:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

