【DATA②】仕事をしながら治療を続ける上で難しかったことは?

その他の回答
●職場の理解がなかった
●職場の人に申し訳ない、気まずいと感じていた
●治療していることを言い出しづらかった
●その他(いいこともつらいこともあったなど)

★カップルの間でたくさんの話し合いが大事
そもそも「なぜ子どもが欲しいのか」と考えることは必須です。結婚=子どもを持つとは限らなくなっている世の中で、子どもを欲しいと思ったのはなぜなのか。愛するパートナーと一緒に子育てしたい、家族をもう一人増やしたいと思ったからではありませんか?そうしたモチベーションの基礎となる想いがないと、不妊治療は続きません。赤ちゃんを産み育てたいという思いを、そのつど2人で確認しながら治療を進めてください。
覚えておいてほしいこと 3カ条
★その①:職場にある制度をうまく活用して
「くるみんプラス(※)」をはじめ、不妊治療のサポート制度の整備は進んでいます。NPO法人 Fineの調査では、「職場に不妊や不育症治療をサポートする制度がある」とした回答は前回、2017年調査で6%でしたが、2023年は20%と増えています。でも、その制度を「使った(使おうと思う)」人は、前回59%、今回60%とほぼ変わらず。制度があるのに活用しないのはもったいないことです。理解が得られないかもとあきらめないで、まずは仕事先の総務などに相談してみましょう。
★その②:疲れたら立ち止まって考えてOK
保険適用によって、不妊治療のスタート時はそんなに多額のお金がかかることはありません。とりあえずは検査だけ受けてみよう、でもいいのです。不妊治療が始まってからでも、少し立ち止まって考えることもできるし、休むこともできます。1人で抱え込まないためにも、必要なのはやはり2人の対話です。また、気軽に転院をすすめるわけではありませんが、心身ともに無理をして成果の出ない病院に通い続けなくてもいい、ということも覚えておいてほしいと思います。
★その③:2人の気持ちのバランスをうまくとろう
治療がスタートしてからも、時間やお金のことを含めて、治療をどこまで続けるかということを、よく話し合いましょう。男性不妊についての情報もずいぶん浸透してきたので、女性ばかりが悩む問題ではなくなりつつあるかもしれません。それでも、女性か男性のどちらかが赤ちゃんを欲しいと強く思い、どちらかの気持ちが追いつかないこともあります。2人の関係が良好で、気持ちのバランスがとれていることが不妊治療には必要です。
※くるみんプラス…不妊治療のための休暇制度や、時差出勤制度、テレワークの選択制度があるなど一定の認定基準を満たした企業が認定される。助成金申請や、イメージアップなど企業側のメリットも。
「なぜ、私が…」22人の不妊治療STORY。不妊治療は、大変だったこともあればよかったことも。
■監修●イラスト/別府麻衣
●構成・文/関川香織
※本誌掲載の内容は2025年8月19日現在のものです。以降変更されることもありますので、ご了承ください。

