長濱ねる、初舞台は東京大空襲を描く朗読劇「意義深い作品に出演させていただけることに嬉しく思っております」

長濱ねる、初舞台は東京大空襲を描く朗読劇「意義深い作品に出演させていただけることに嬉しく思っております」

海老名香葉子追善公演「東京の空」に出演する長濱ねる
海老名香葉子追善公演「東京の空」に出演する長濱ねる / 撮影:田中隆信

長濱ねるが3月10日に都内で行われた海⽼名⾹葉⼦追善公演「東京の空」の取材会に、2代目・林家三平と共に登壇した。

■長濱ねる「共感することが多かったので、力になれるのであればぜひと思いました」

落語家・初代林家三平の妻でエッセイストとして活躍した海老名香葉子さんは、1945年3月、東京大空襲で家族6人を亡くし戦争孤児となった経験から、長年にわたり平和の尊さを訴え続けてきた。そんな中、長崎出身で被爆三世の長濱が、語り部として海老名さんの体験をもとに朗読をするという企画が立ちあがった。

2025年12月24日に海老名さんが死去。その意志を継いで、平和への思いを伝えるために今回の公演を行うことが決定した。本作は朗読劇で、出演は長濱のみ。

長濱は「長崎県出身ということもあって、これまでに原爆のことであったり、平和活動を通して表現活動をすることはあったんですけど、本作は東京大空襲という私にとっても新たなテーマでもあります。でも、どのような思いで乗り越えて、今も後世に伝えるために平和のバトンを繋いでいるのか、など、共感することが多かったので、力になれるのであればぜひと思いました」と出演のオファーがあった時の気持ちを伝えた。

そして「この世代の1人としてきちんと物語を受け取って、考えて、自分たちが語り部になって次の世代に伝えていく必要があるのかなと思いますので、見に来てくださる方も肩肘張らず、この舞台を見て『家族に連絡してみようかな』とか『おばあちゃん元気にしてるかな?』とか『自分のことを大事にしよう』とか、些細なことでいいんですけど自身の生活につながるようなきっかけをお渡しできたらいいなと思っています」という思いも語った。
海老名香葉子追善公演「東京の空」取材会より
海老名香葉子追善公演「東京の空」取材会より / 撮影:田中隆信


■林家三平「長濱さんは淡々と語っていただいたんです。それが1番真実に近いんです」

「若い世代の人に伝えたいことは?という質問には「戦争というものが遠いもののようにも感じていましたが、このお話を読んでからは解像度が上がったというか、今もどこかで子どもたちが香葉子さんと同じように苦しい思いをしてるんだなと思うと、やっぱりゾッとしましたし、他人事ではなく自分事として世の中をとらえていくことが戦争を繰り返さないための一歩なのかなって思います」と回答。

本作が舞台初出演の長濱は「映像作品だと自分の表現がどのように受け取られているのかという反応を知ることがなかなかないので、今回こうして生のお客さんの前で披露できるのは緊張していますし、ドキドキもしています。でも、こうして海老名香葉子さんの思いを引き継いで、私が語り部としてお話しできて光栄です」と語った。

ゲネプロを見ていた林家は「母の本っていうのは感情が入ると、声を張り上げちゃうんですけど、長濱さんは淡々と語っていただいたんです。それが1番真実に近いんです。母はこの物語に人生をつぎ込みましたから」と、長濱の演技に太鼓判を押した。

長濱は最後に「東京大空襲を舞台にした本当に意義深い作品に出演させていただけることに嬉しく思っております。私はただただ誠実に、切実に表現するだけだと思っておりますので、見てくださる方に何かお渡しできるよう頑張ります。よろしくお願いします」というメッセージを伝えて締めくくった。

◆取材・文=田中隆信
海老名香葉子追善公演「東京の空」取材会より
海老名香葉子追善公演「東京の空」取材会より / 撮影:田中隆信

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