地上波よりも攻めている!?
さまざまな境遇の女性たちを紹介する「ダマってられない女たち season2」(ABEMA)が、放送のたびにインターネット上で大反響を呼んでいます。この「ダマってられない女たち」は、女性たちの生きざまに触れ、幸せについて飾らない言葉で語り合うバラエティー番組。2024年12月~2025年3月に「シーズン1」が放送され、同年9月5日から「シーズン2」がスタートしています。
スタジオMCとして、MEGUMIさん、剛力彩芽さん、ヒコロヒーさんが出演。番組関連動画の総再生数が1億2000万回を突破するなど、女性視聴者を中心に密かなブームを呼んでいる番組です。ちなみに、同番組のシーズン1では、ニコラス・ケイジさんの日本人妻である芝田璃子さんの波乱万丈な人生に世界で初密着し、大きな話題に。シーズン2でも、個性豊かな女性たちが次々と登場して番組を盛り上げています。
中でも、SNSなどで大きな注目を集めたのが、2025年9月12日放送の「#2」に出演した、静岡県で暮らす21歳差の“年の差夫婦”です。
スタジオゲストに新山千春さんが登場したこの回では、54歳の妻みどりさんと33歳の夫イサムさんに密着。夫婦はもともと、イサムさんがみどりさんの娘と同級生で、授業参観で顔を合わせたことが出会いのきっかけだったそう。同級生の母親であるみどりさんにイサムさんが一目惚れし、猛アプローチの末に結婚した夫婦として視聴者に衝撃を与えました。
番組では、二人の新婚ならではの“ラブラブシーン”を余すことなく紹介しています。みどりさんが料理をしているとイサムさんが後ろから抱きしめ、さらには入浴中の会話まで放送。21歳差の夫婦が見せるリアルな生活に、多くの視聴者が興味を抱きました。
その他にもシーズン2では、親子の絆でがんと向き合う土屋アンナさん母娘や、IMALUさんの奄美大島での移住生活にも密着。また元AKB48の浦野一美さんは、産後1万人に一人がかかる「直腸膣ろう」になったことを告白し、過酷な闘病生活を見せています。芸能人の意外な私生活を知ることができるのも「ダマってられない女たち」の魅力で、地上波のテレビ番組では放送しない内容が多く、新たな挑戦を続けています。
9月26日に放送した「#4」では、芸人・島田珠代さんが一人娘との波乱万丈な人生を激白。さらに、SNSで話題の2組のカップルも登場しました。1組目として、恋愛感情はないものの親友として入籍した びす子さんと めろんてゃさんの「親友婚」を紹介。2組目には、同性パートナーであり「奥さんがでっけぇ!」とSNSで話題の さらさんと いつかさんのなれ初めが公開されています。どちらも、あまり見たことがない夫婦の形態となり、放送後にはSNSで大きな反響がありました。
同番組では、多様性のあるパートナーシップのあり方を積極的に取り上げているのが特徴です。
多様性が尊重される昨今ですが、地上波のテレビ番組ではまだまだティピカルな形態のカップルや家族を見る機会が多い状況。配信番組のABEMAだからこそ、個性豊かな女性たちを積極的に出演させ、独自性のある番組作りを実現していると言えそうです。新しい視点の番組が多いABEMAの中でも、「ダマってられない女たち」は特に女性が視聴して楽しめるコンテンツだと言えます。
ちなみに、シーズン1から見ている筆者は、シーズン2になりさらにパワーアップしたと感じました。シーズン1ではネットニュースで話題になった直後の女性が多く登場しましたが、シーズン2では人選が多様化している印象。スタッフの密着VTRの作り方もうまくなり、番組として非常に見やすい演出と構成になっています。
まだ番組を視聴したことがない人は、ぜひシーズン2から見てください。同番組の魅力をきっと体感できるでしょう。
(ゆるま小林)

