【東大阪】3時間だけ現れる、「つれ」と顔を合わせる場所。【立ち呑み処おおにし】

好きな酒を、話ながら選ぶ楽しみ

隣接する「大西商店」は、この店のお酒の出どころ。日本酒、焼酎、ビール、ウイスキー、ワイン……ずらりと並ぶ瓶たちは、まるで図書館のように語りかけてくる。

特に力を入れているのは日本酒。地元の小さな酒蔵から、全国の名だたる銘柄まで、幅広く取り揃えている。堅苦しさは一切なく、好みをぽつぽつ話すうちに、ぴったりの一杯をそっと差し出してくれる。

たとえば、「すっきり系が好きなんです」と言えば、「じゃあ、これはどう?」とちょっとクセのあるお酒をすすめてくれる。そういう裏切りが、また楽しい。

「どこから来たん?」が合言葉

はじめての訪問でも、孤独を感じる暇はない。カウンターに立てば、すぐに声がかかる。「どこから来たん?」「大阪の人ちゃうやろ?」そんな何気ない言葉が、この町に溶け込む第一歩になる。

布施に長く住んでいる人が多いこの店では、「おすすめのうどん屋」から「昔の商店街の話」まで、なんでも教えてくれる。「おおにし」は、町の案内所でもあるのかもしれない。

会話を交わしながら、お酒が進む。どこか懐かしい音楽がBGMのように流れて、気がつけば肩の力が抜けている。

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