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ヘソを曲げちゃうオジサンに一言!「理念や情熱だけでは、次世代は守れない」|西野亮廣

ヘソを曲げちゃうオジサンに一言!「理念や情熱だけでは、次世代は守れない」|西野亮廣

キングコング西野亮廣さんのビジネス書最新刊『北極星 僕たちはどう働くか』が、ついに本日発売!

発売前から、Amazon総合1位になったり、発売前重版でいきなり12万部になったりと、世間をザワつかせている。本書を書いた西野さんの日々の思いを、こちらで紹介する。(西野さんのX:西野亮廣(キングコング) @nishinoakihiroより)

(写真:マタヒラタカマサ)

*   *   *

「演劇では食べていけない」という言説は、半ば思考停止に近い。
問題はジャンルそのものではなく、経営設計にある。

一部の劇団においては、「芸術をやっている」という自己規定が、事業構築から目を逸らすための免罪符になってしまっている。

持続可能なビジネスモデルを設計する努力を怠り、マーケット分析も、作品ポートフォリオの設計も、グッズ展開の戦略も持たない。
その結果、常に資金繰りに追われる自転車操業に陥る。これは芸術の問題ではなく、経営の問題だ。

CHIMNEYTOWNでは、作品ごとに十分な制作費を投下し(昨夏の公演では約4億5000万円)、その上で黒字を実現している。
収益構造を事前に設計し、リスクを可視化し、回収導線を複線化しているからだ。
もちろん、稽古期間中もキャストへ適切なギャランティーを支払い、創作環境を経済的にも担保している。

さらに、演劇で磨き上げたIPを海外市場へ展開し(今はベルリン映画祭の会場にいるよ)、そこで生まれた収益や信用を再び演劇に還元している。
単発公演ではなく、IPを中核とした循環型モデルを構築しているのだ。

芸術と経営は対立概念ではない。
経営を設計できない芸術が淘汰されるだけ

この話を劇団の主宰に伝えると、感情的な反発を受けることも少なくない(オジサンはすぐにヘソを曲げちゃう)。

しかし、そこで汗を流している若い才能の未来を思えば、この指摘から目を逸らしてはいけない。
主宰とは、創作の責任者であると同時に、人生を預かる経営者でもあるからだ。

理念や情熱だけでは、次世代は守れない。
だからこそ、学び、設計し、仕組みをつくる。

その責任から逃げない姿勢こそが、本当に芸術を守る態度だと思う。

(2026年2月15日のXより)

配信元: 幻冬舎plus

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