女性向けWebメディア「mamagirl」で公開された漫画「モラハラあるある」が、ネットで注目を集めている。担当者の知人の話やSNSの投稿を参考に、モラハラのリアルなエピソードを盛り込んで制作されたという。今回は、プロット制作のmamagirl編集部・梅田さんと作画担当のタバタユミさん(@yumint_Illust)に、夫婦げんかのシーンを描いたときの心境などを聞いた。
■「育児はお前の仕事だろ」…夫の心ない発言



35歳の菅原ゆりさんは、4歳の息子を育てながら正社員として働いている。仕事が忙しく、延長保育になることも珍しくない。帰宅後もワンオペ育児でへとへとだが、翌日はリーダーを務める重要なイベントがあったため、絶対に休めなかった。
しかし、その朝、息子が37.9度の高熱を出してしまう。夫に相談すると「じゃあ今日ゆり休みだな」と、当たり前のように言われた。「なんで?ケンジは?」と聞き返すと、夫は「育児はお前の仕事だろ?」と真顔で言い放った。
ゆりさんが「私も正社員で働いている」と怒りを抑えながら言うと、夫は「俺より稼ぎ少ないし、大黒柱は俺じゃん?どうせゆりが休んだところで代わりはいるって!」と笑いながら言い放った。
ついにゆりさんは激怒し、「フルタイムで責任ある仕事しながら家事育児も全部やっている!そんな私のこと、簡単に代わりがいるなんて言わないでよ!」と夫にぶちまけた。いつもの妻と違う様子に、夫は何も言えず、その日は夫が仕事を休むことになった。
イベントを無事成功させて帰宅したゆりさんを待っていたのは、散らかり放題の部屋だった。家事や育児の大変さを痛感した夫は、それ以来モラハラ発言が減ったという。
■「ママたちの声を世間に届けたい」…モラハラ漫画に込めた思い
本作が誕生したきっかけについて、梅田さんは「子どもの体調不良のときに夫は休もうとしてくれない」というママたちの声が多かったことだと語る。共働き家庭が増えているにもかかわらず、子どもの体調不良時に妻ばかりが休まなければならない現状に不満を抱く人が多かったため、「ママたちの声として世間に届けたい」と思ったという。
夫婦げんかのシーンを描いたときの心境について、タバタさんは「実際にパートで働いていたときの記憶を元にしている部分がある」と明かした。「夫側からは見えないこちらの事情を伝えたい」という気持ちを込めて描いたそうだ。
取材協力:mamagirl編集部・梅田/タバタユミ(@yumint_Illust)
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