
高石あかりがヒロインを務める連続テレビ小説「ばけばけ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。3月12日放送の第114回では、ヘブン(トミー・バストウ)の日本名が決まる様子や、トキ(高石)が錦織(吉沢亮)に知事への説得を頼む様子が描かれた。(以下、ストーリーのネタバレを含みます)
■江藤知事の冷徹な一蹴…ヘブンの帰化を阻む「松江への裏切り」
江藤知事(佐野史郎)に、ヘブンが日本人になる許可をもらいに訪れたトキとヘブン。しかし、「松江を捨てて突然熊本に行った人間を問題ないと肯定することはできない」と、取り付く島もなく一蹴されてしまう。
秘書からは「知事はヘブンのことが大好きだった」という意外な本心を耳打ちされるものの、知事は頑として首を縦に振らない。かつての期待が大きかったからこそ、裏切られたと感じた知事の心は動かなかった。
■錦織との再会と突き放された忠告「日本人にならないほうがよい」
改めて錦織に協力を頼もうと中学校を訪れたトキは、そこでサワ(円井わん)と偶然再会し、束の間の和気あいあいとした時間を過ごす。しかし、現れた錦織は別人のようにやせ細っていた。
協力してくれないのはヘブンへの怒りが原因なのかと問うトキに対し、錦織は「本当に…誰も何もわかっちゃいない。怒ってなどいない」とあきれたように吐き捨てる。「日本人にならないほうがよいと思っているからだ」――。その真意を語らぬまま、背を向けて去っていくのだった。

■勘右衛門がヘブンに贈った名前「雨清水八雲」に込められた想い
失意の中、トキとヘブンの元に勘右衛門(小日向文世)が訪ねてくる。そこで明かされたのは、誰よりも松野家の存続を願っていたはずの勘右衛門が、すでに妻の家系である「上野家」へ婿入りし、戸籍を移していたという事実だった。
ヘブンの経済的支援を受けている以上、自分たちが松野の姓のままでいては、再び過去のような騒動を招きトキの幸せを邪魔してしまう。勘右衛門は自らのプライドを捨て、愛するトキのために身を引いていたのだ。
そして、日本人になるヘブンに、勘右衛門は名前を考えてきたと告げる。その名は「雨清水八雲(うしみずやくも)」。
「古事記」に記された日本最古の和歌『八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣つくる その八重垣を』にちなみ、出雲を象徴する枕詞から取った名前。
愛情あふれる“日本名”という贈りものに、ヘブンは「日本人になった気持ちだ」と震えるような喜びを噛みしめるのだった。

■錦織がヘブンに問いかける真意とは…霧の中に響く声
明け方、ヘブンは米をつく音に誘われるように表へ出る。鳥のさえずりや物売りの声、鐘の音に下駄の音…“古き良き日本”の心地よい音に目を閉じるヘブン。しかし、気づけば周囲は深い霧に包まれていた。
「どうして――?」困惑するヘブンの背後に、いつの間にか錦織が立っている。「何をうろたえているんですか?」静かに、そして冷たく響いたその声。ヘブンの新たな人生が始まろうとする矢先、一気に不穏な空気を帯び始める。
■「八雲」誕生に視聴者歓喜 勘右衛門が贈った“日本最古の和歌”にちなむ名に称賛の声
ついにヘブンの日本名が決まり、歴史に刻まれる「八雲」の名が誕生した今回。SNSには「日本的な名前で最高!」「おじじさま、さすがです」「美しい言葉が並ぶ和歌から名付けるというのが粋で素敵」「ラストおじじ様からのプレゼントですね」といった称賛の声が集まった。
一方で、ラストシーンの深い霧の中でのヘブンと錦織の再会には、一転して不穏な空気が漂った。この展開に、「いつも怯えるヘブンさんに手を差し伸べてくれたのは錦織さんだったよね」「錦織さんだけは何かに気付いているみたい」「錦織さんだけがわかっているヘブンさんの深層心理があるんじゃないかな」と、さまざまな推察の声が寄せられた。
※高石あかりの「高」は正しくは「はしごだか」


