「コラーゲン」は摂取しても“効果がない”の真相は?不足時の症状も管理栄養士が解説!

「コラーゲン」は摂取しても“効果がない”の真相は?不足時の症状も管理栄養士が解説!

コラーゲンの効果

コラーゲンの効果

コラーゲンは肌や関節、骨などの構造を支える重要なたんぱく質で、加齢とともに減少します。コラーゲンを補うことで肌のハリや弾力を保ち乾燥やたるみを防ぐほか、関節の健康維持や若々しい印象を保つのに役立つ可能性があるとされています。

肌(皮膚)への効果

肌の真皮にある線維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成を促進することで、肌の弾力向上やシワの改善に役立つ可能性があります。
肌への効果を調べる臨床試験で、コラーゲンペプチドを1~2ヶ月継続して経口摂取することで、肌の水分量が増加し、乾燥肌の改善、肌の弾力・ハリの増加が確認されています。長年浴び続けてきた紫外線からの肌ダメージである隠れシミの軽減効果も一部の研究で示唆されています。また、褥瘡患者にコラーゲンペプチドを朝夕5g(10g/日)16週間連続で経口摂取した場合に治癒促進効果も確認されています。

骨・関節への効果

関節の軟骨細胞に働きかけ、コラーゲンの代謝を正常化することで、膝などの痛みや機能を改善するというエビデンスの報告もされています。
骨は「カルシウムの塊」と思われがちですが、実は骨に含まれる有機成分の約90%がコラーゲンです。
コラーゲンペプチドは、破骨細胞(古い骨を壊す)や骨芽細胞(新しい骨をつくる)にシグナル(信号)を送り、活性化させることがわかってきています。関節も同様に、軟骨細胞にシグナルを送り、変形に伴う痛み軽減の可能性や関節のクッションの役割をしているヒアルロン酸の産生もサポートしていることが明らかになっています。コラーゲンペプチドは骨や軟骨の生まれ変わりを促進し、密度が高くしなやかで折れにくい健康な骨の形成をサポートしています。

血圧・血流の改善効果

コラーゲンは血管壁を構成するたんぱく質の一つであり、血管の強度や弾力性の維持に関与しています。加齢や生活習慣の影響により血管の柔軟性が低下すると、血圧の上昇や血流の悪化につながることがあります。
近年では、コラーゲンペプチドを摂取した場合の血圧や血管機能への影響を検討した研究も報告されています。一部の研究では、特定のコラーゲン由来ペプチドがアンジオテンシン変換酵素(ACE)の働きを抑制する可能性や、血圧指標にわずかな変化がみられたとする結果もあります。
ただし、これらの報告は対象者数や研究条件が限定的であり、効果の程度や再現性については十分に確立されているとはいえません。現時点では、コラーゲンペプチドの摂取が血圧を明確に改善すると断定できる段階ではなく、あくまで可能性が示唆されている段階といえます。血圧や血流の改善を目的とする場合は、減塩、適正体重の維持、運動習慣の確立など、生活習慣全体の見直しを基本とすることが重要です。

コラーゲン摂取に効果がないのは本当?

コラーゲン摂取に効果がないのは本当?

コラーゲンを食事で摂取

「コラーゲンは食べても意味がない」といわれる理由は、摂取したコラーゲンがそのまま皮膚や関節のコラーゲンになるわけではないためです。コラーゲンは体内で一度アミノ酸やペプチドに分解され、必要に応じて再合成されます。
一方で、近年の研究では、コラーゲン由来のペプチドの一部が体内で吸収された後、皮膚や関節などの組織に働きかけ、うるおいや弾力の維持、関節機能のサポートに関与する可能性が示されています。ただし、効果の現れ方には個人差があり、すべての人に明確な変化が見られるとは限りません。
食事からコラーゲンを摂る場合は、特定の食品を大量に食べることよりも、消化・吸収されやすい形で取り入れることがポイントです。コラーゲンは加熱によってゼラチン化し、水に溶け出しやすくなるため、スープや鍋、煮込み料理などにすると無理なく摂取できます。鶏の手羽先や皮つき肉、魚のアラなどを活用した料理では、煮汁ごと摂ることで効率よく取り入れられます。
また、体内でコラーゲンを合成する際にはビタミンCが必要です。ブロッコリー、パプリカ、柑橘類などのビタミンCを含む食品と組み合わせ、たんぱく質全体の摂取量や栄養バランスを整えることが、体内コラーゲンの維持には重要です。

コラーゲンドリンク

コラーゲンは高分子で吸収後そのまま皮膚コラーゲンになるわけではないため、効率よく摂取するには、体内に吸収されやすい「コラーゲンペプチド」や「低分子コラーゲン」と記載された製品を選ぶことで、肌の水分量や弾力の向上など美容や健康効果につながりやすくなります。
コラーゲンの生成をサポートするビタミンCや鉄分が含まれているものを選びましょう。
美容目的でドリンクを摂取する場合、皮膚のターンオーバーは夜間に活発になる傾向があり、就寝前や吸収の良い朝食前の継続的な摂取が推奨されることもありますが、現時点で摂取タイミングに明確なエビデンスはありません。ご自身で毎日続けやすい時間帯で摂りましょう。

アミノコラーゲンなどのコラーゲンサプリメント

アミノコラーゲンとは、魚由来のコラーゲンを体内に吸収されやすいように小さく分解した低分子化フィッシュコラーゲンのことで、アミノ酸(アルギニン)、グルコサミン、ビタミンCなどの美容成分が一般的に配合されています。粉末タイプが主流で、コラーゲン特有の臭みや風味が抑えられ、コーヒーやジュース、ヨーグルト、スープ、お料理などで手軽に摂れます。

かつてコラーゲンサプリメントは「意味がない」といわれていましたが、低分子などの吸収されやすい「コラーゲンペプチド」が細胞を活性化させることでさまざまな健康維持に役立つことが示唆されています。医薬品ではなく、あくまで健康食品のため、即効性はなく毎日継続して摂取することで効果を実感しやすくなります。

配信元: Medical DOC

提供元

プロフィール画像

Medical DOC

Medical DOC(メディカルドキュメント)は800名以上の監修ドクターと作った医療情報サイトです。 カラダの悩みは人それぞれ。その人にあった病院やクリニック・ドクター・医療情報を見つけることは、簡単ではありません。 Medical DOCはカラダの悩みを抱える方へ「信頼できる」「わかりやすい」情報をお届け致します。