コラーゲンを過剰摂取すると現れる症状

コラーゲンはたんぱく質の一種であり、通常の食品からの摂取で過剰症が問題になることはほとんどありません。ただし、サプリメントやドリンクなどで高用量を長期間摂取する場合は、製品に記載された目安量を守ることが大切です。
消化器系の症状
コラーゲンを一度に多量に摂取すると、たんぱく質の摂取量が急増するため、人によっては胃もたれ、膨満感、下痢などの消化器症状がみられることがあります。
健康な人であれば通常量で肝臓や腎臓に大きな負担がかかるとは考えにくいものの、すでに腎機能や肝機能に不安がある場合は、たんぱく質摂取量全体に注意が必要です。体調に異変を感じた場合は摂取を中止し、医師や管理栄養士などの専門家に相談しましょう。
体重・体脂肪の増加
コラーゲンを豊富に含む食品の摂取は、脂肪やエネルギーの過剰摂取にもつながり、体重増加や内臓脂肪、体脂肪の蓄積から生活習慣病を引き起こす原因にもなります。
肌トラブルの症状
コラーゲンそのものが直接ニキビや吹き出物を引き起こすという明確な科学的根拠はありません。ただし、コラーゲンを多く含む食品の中には脂質やエネルギー量が高いものもあり、食べ過ぎことで栄養バランスが偏る可能性があります。
また、特定のサプリメントやドリンク製品に含まれる糖分や添加物が体質に合わない場合、まれに肌荒れなどの不調を感じることもあります。肌トラブルを防ぐためには、特定の食品や成分に偏らず、主食・主菜・副菜をそろえたバランスのよい食事を基本とすることが大切です。
「コラーゲン摂取に効果がない」についてよくある質問

ここまでコラーゲンを紹介しました。ここでは「コラーゲン摂取に効果がない」についてよくある質問に、メディカルドック監修管理栄養士がお答えします。
妊娠中や授乳中のコラーゲン摂取量はどのくらいでしょうか?
大隅 加奈子
妊娠中や授乳中におけるコラーゲンの特別な推奨摂取量は定められていません。コラーゲンはたんぱく質の一種であるため、通常の食事から摂る範囲であれば過度に心配する必要はないと考えられます。
一方で、サプリメントやドリンクなどの健康食品については、妊娠中・授乳中の安全性が十分に検証されていない製品もあります。原料の種類にかかわらず、高用量の摂取や複数製品の併用は避け、使用を検討する場合は医師に相談することが望ましいでしょう。妊娠中・授乳中は特定の成分を追加することよりも、食事全体の栄養バランスを整えることを優先することが大切です。
コラーゲンを経口摂取するのは、効果がないのでしょうか?
大隅 加奈子
コラーゲンサプリメントは「効果がない」といわれていましたが、低分子などの吸収されやすい「コラーゲンペプチド」が細胞を活性化させることでさまざまな健康維持に役立つことが研究でわかってきています。
健康食品などでもあるように、コラーゲンが消化されたペプチドが皮膚や関節などのからだの組織の材料として利用されたり、働きを助けたりする可能性が考えられていますが、コラーゲンがどの程度、皮膚や関節に効くかは、摂取する人の体質、食生活習慣、製品の形態、製品に含まれるコラーゲンの特性などによって異なります。
医薬品ではなく、あくまで健康食品のため、即効性はなく毎日継続して摂取することで効果を実感しやすくなります。
まとめ
コラーゲンは、からだの「支える・つなぐ・守る」役割を担う重要なたんぱく質です。加齢や紫外線、栄養や睡眠不足など生活習慣の乱れなどにより体内のコラーゲンは減少し、肌のハリ・弾力の低下、関節の不調、血管の弾力低下などさまざまな不調の原因につながります。
「コラーゲンを食べるとお肌や関節のコラーゲンになる」と思われがちですが、食べたコラーゲンがそのままの形でからだに届くわけではなく、分解されて一部はコラーゲンの材料として使われたり、からだが必要とする場所で細胞を活性化させる手助けをしていますが、その効果には個人差があり、必ずしも効果が現れるわけではありません。サプリメントやドリンクでの過剰摂取はからだの不調を招いたり、アレルギー体質の人やコラーゲン入りの化粧品(クリーム)を使用している人でまれに重篤なアレルギー反応の事例報告もあるため注意が必要です。
食事から摂取する場合は、魚や肉の皮・骨・スジを活かした煮込み料理やスープなど吸収しやすい調理法を取り入れ、生成に必要なビタミンCや鉄分を含む食品を組み合わせたバランスの良い食事と生活習慣を整えることが、体内コラーゲンの維持と健康なからだづくりにつながります。
「コラーゲン」と関連する病気
「コラーゲン」と関連する病気は6個ほどあります。
各病気の詳細などはリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
リウマチ科(内科)の病気
膠原病関節リウマチSLE強皮症整形外科の病気
骨粗鬆症変形性関節症
「コラーゲン」と関連する症状
「コラーゲン」と関連している、似ている症状は14個ほどあります。
各症状の原因などはリンクから詳細記事をご覧ください。
コラーゲンに関連する症状
乾燥
シワ
たるみ
皮膚炎
関節痛
関節拘縮
変形
筋肉痛筋力低下
倦怠感皮下出血
歯茎出血
皮膚が硬くなる
肝線維症
参考文献
厚生労働科学研究成果データベース(厚生労働省)
日本ゼラチン・コラーゲン工業組合
日本食品標準成分表(八訂)アミノ酸成分表編(文部科学省)
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