<濁流>ロウンら主要キャスト6人が製作記者会見に登場「部屋の電気を消してご覧いただきたい」とアピール

<濁流>ロウンら主要キャスト6人が製作記者会見に登場「部屋の電気を消してご覧いただきたい」とアピール

ロウンが「濁流」の製作記者会見に登場
ロウンが「濁流」の製作記者会見に登場 / (C)2025 Disney and its related entities

ロウン主演の韓国ドラマ「濁流」(ディズニープラス「スター」にて独占配信中/全9話/初回3話、以降毎週金曜2話ずつ配信)の主要キャストとチュ・チャンミン監督が製作記者会見に出席し、ドラマの見どころやキャラクターについて語った。

■“濁流”に立ち向かう男女3人の運命を描く時代劇

「濁流」は、ディズニープラス初のオリジナル韓国時代劇ドラマシリーズ。朝鮮のすべての金と物資が集まる京江(キョンガン、現在の漢江一帯)を舞台に、混沌とした世の中で夢を追いかける3人の男女の運命と青春を描く。

製作記者会見には、主演のロウン、パク・ソハム、シン・イェウン、パク・ジファン、チェ・ギファ、キム・ドンウォンとチュ監督が出席。本作が初のシリーズ演出作品となるチュ監督は「王や貴族階級、両班の姿を描く既存の史劇と違い、下層民の姿、特に京江に生きるワルペ(無法者)を描いている点に強く惹かれました」と演出を担った理由を明かした。

主演を務めるロウンはボーイズグループ・SF9出身で、ドラマ「偶然見つけたハル」などいくつもの作品で主演を務める人気俳優。本作では洗練された紳士的イメージから一転、“ならず者”を荒々しくワイルドな姿で熱演し、新境地を切り開いた。

ロウンは「監督と一度お食事をした時、監督が『君の一番大きな武器である“かっこよさ”を奪いたい』とおっしゃったんです。その言葉を聞いて、心が躍りました。『濁流』で変身する時間もとても楽しかったですし、普段とは違う姿を見せることが出来たこで、僕さえ頑張れば、これからも長く演技を続けられるという確信を得ました」とチュ監督とのエピソードを交えながらコメント。

演じたシユルについては「“過去を隠して生きるキャラクター”という事前説明がありますが、僕は『名前も呼ばれず、帰る居場所もない孤独な狼のような人物』だと思って演じました」とロウンならではのキャラクター像を明かした。

さらに、もともと7月に入隊予定だったが10月に延期されたことにロウンは「これは祝福だと思いました。釜山映画祭にも行けず、映像や資料でその様子を観ることになっていたら、本当に心が痛かったと思います。本作をPRするところまでが僕に与えられた責任だと考えていたので、PRが出来てとてもうれしいです」とPR活動への参加に喜びのコメント。

兵役については「元気に行って帰ってきます。パク・ジファン先輩が“(軍隊の中で)心の糧を蓄えなさい”“軍隊に本をたくさん送ってあげるよ”とおっしゃっていたので、楽しみに待とうと思います」と共演者とのほほ笑ましいエピソードを語った。
 ロウン
ロウン / (C)2025 Disney and its related entities


■“チェ・ギファ×韓服=ヒット”ジンクスに「今作は本当にヒットしますね」

清廉な官吏を志すチョン・チョン役のパク・ソハムは本作が時代劇初出演。最初の挨拶では緊張気味だったソハムだが、キャラクター紹介では「チョンは剛直でまっすぐな人物。生きやすい世の中を夢見て、不正腐敗に立ち向かいます」と、チョンのキャラクターを明かし、剣術や国弓、乗馬を習得するなど入念な役作りをアピールした。

朝鮮一の商人を夢見るチュ・ウン役のシン・イェウン。「ウンは、愛情をたっぷり受けて育った朝鮮チェ氏商団の末っ子。誰よりも聡明で賢明で、どんな状況にも屈せ堂々と立ち向かいます」とウンの人物像を語り、役作りではそろばんを使った計算「珠算」を習ったことを明かした。

ムドクを演じたパク・ジファンは「ムドクはかつて麻浦(マポ)界隈を牛耳る実力者だったが、今は平凡なワルペ(無法者)になり下がった人物。シユルと出会い、彼の秘密を知ったことから、再起を図ります」と主人公・シユルとの関係を明かしたうえでムドクの心情の変化を語った。作品については「混濁とするほど輝く主人公3人の青春と切ないストーリーを、監督が時代に合わせ、よく作り出したと思います」と絶賛した。

ワルペ(無法者)たちを管理するイ・ドルゲ役のチェ・ギファは「日ごろから監督と仕事がしたいという気持ちがありました。今回、多くのことを学びました。『こんな税金があったの?』『こんな税金を払いながら、どうやってこの人たちはこの苦しい人生を生きぬいたのだろう』と台本を興味深く読みました。そんなところにも注目していただくと、より楽しく観られると思います」と鑑賞ポイントを説明。

また、“チェ・ギファが韓服を着るとヒットする”というジンクスがあることをMCから伝えられると笑顔で「本当ですか?では今作は、本当にヒットしますね」と余裕満々にコメントした。

女真族出身の将軍で、京江を支配しようと野心を燃やすワンヘ役のキム・ドンウォン。「ワンへは、数多くの戦場を経験し、血の海の中で必死に生きるためにもがいてきた人物です。彼の事情や人生が雰囲気から感じられるように努力しました」と演じるうえでのポイントを述べた。

■お互いを称え合う共演者たちにチュ監督も「今までで一番楽しかった現場でした」

本作の見どころの一つとして迫力ある映像美があげられる。リアルな京江や風景を再現するため、オープンセットが建設された。ロウンは「98%くらいはオープンセット。室内セットはほとんどありません。リアルなセットのおかげで演技に自然と没入できました。劇中の夜の灯りがとてもきれいなので、部屋の電気を消して今作をご覧いただきたいです」と視聴者へおすすめの鑑賞方法を語った。

会見中には現場の結束力の強さが垣間見える場面も。イェウンは「ロウンさんは私と同世代なのに経験値が高くて、この環境にとても慣れた人に見えました。明るくて元気なだけでなく、芯がしっかりした方なんです。ソハムさんは演技を本当に愛していて、俳優という仕事へのリスペクトを感じられる人でした」と二人への信頼を寄せた。

これに対し「失礼でなければ、僕からもイェウンさんの自慢をしてもいいですか?」とロウンが負けじとイェウンを絶賛。「イェウンさんは、灯火のようなエネルギーを持つ方です。疲れている時、イェウンさんが来ると周りが明るくなるんですよ。僕がどう表現すればいいのか悩んで緊張したシーンでは、イェウンさんを見ているうちに『こうしたらいいんだ』と気づくことが出来ました。演技をする中で、たくさん助けてもらいましたし、こんなに情熱のある方ともう一度必ず一緒に仕事がしたいと思いました。宝物のような友人に出会えたと思います」とファンさながらのコメント。

ソハムは「ロウンさんは、いつも僕に自分の知っている全てのことを教えてくれようとしました。本当に演技を愛していて、情熱的な人なんです。大変な中でも精いっぱい走り回って、自分のシーンではなくてもモニターで僕の演技をチェックしてコメントをしてくれました。イェウンさんは、いつも台本読みを一緒にしようと言ってくださったり、現場で散歩をしたり、おしゃべりをしたりして、撮影現場の空間に慣れるよう気を遣ってくださいました」とロウン、イェウンに感謝を述べた。

チュ監督も「今までで一番楽しかった現場でした。どの俳優たちも明るく、俳優どうしとても仲が良かったです」と満足げな表情で締めくくった。

最後の挨拶でロウンは「1年半近く、多くの方が一生懸命努力して作り上げた作品です。俳優がどれだけ激しく演技をし、監督、スタッフの方々がどれだけ激しく撮ったのか、画面からも感じられると思います。ぜひ電気を消してご覧になることをおすすめします」と作品の制作過程を振り返った。10月から入隊するロウンに対し、MCが「行ってらっしゃい!」と激励の言葉を投げかけると、「チュンソン(忠誠)!」と軍隊式挨拶をして会見は幕を閉じた。
パク・ジファン
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