
高石あかりがヒロインを務める連続テレビ小説「ばけばけ」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。3月13日放送の第115回では、錦織(吉沢亮)がヘブン(トミー・バストウ)の帰化に反対し衝突する2人の様子、その裏に隠された錦織の壮絶な覚悟が描かれ、反響を呼んでいる。(以下、ストーリーのネタバレを含みます)
■ヘブン、日本に何も感じなくなる…錦織が突き付けた現実
久々に松江で朝を迎えたヘブン。しかし、かつてのような感激は、音を聞いても、風景を見ても、なにも感じられない。自分の変化に動揺するヘブンに声をかけたのは、橋の上にたたずむ錦織だった。
「本当にいいんですか?日本人になるといいうことはもうこの国でしか書くことができないということですよ」
淡々と、しかし鋭く現実を突きつける錦織。自分は「八雲」であり日本人だと必死に抗うヘブンに対し、錦織はさらに追い打ちをかける。
「本当は分かってるんじゃないですか。私が知事に掛け合わないのは、あなたの才能を…作家としての人生を終わらせたくないからだということ」
熊本移住後のヘブンの作品には、かつての「日本滞在記」のような輝きがない。そう断じた錦織は、「今のあなたにはもうこの国で何も感じることができない。何も書くこともできない。日本という国に夢を見ていた。だがその夢から覚めてしまった――」と言い放つ。

■「ワタシ、ニホンジン!カケル!」錦織の言葉に火をつけられたヘブンは執筆に没頭
フィリピン行きを断念したヘブンに対し、「作家としてのあなたは死んだも同然」とまで言い切る錦織。その容赦ない言葉からトキ(高石)を守るように、ヘブンは痩せ細った錦織の胸ぐらを掴む。
激しい息遣いとともに、「ワタシ、ウシミズヤクモ!ワタシ!ニホンジン!カケル!」と叫びを上げたヘブン。そのまま宿へ駆け戻ると、何かに取り憑かれたように執筆に没頭。熊本に戻ってからも、一心不乱に机に向かい続けた。

■ヘブンの「東の国から」が完成 トキたちも雨清水家に
ウグイスの鳴き声が響く季節、ついにヘブンの自信作「東の国から」が完成した。錦織を驚かせたいと意気込むヘブンだったが、トキから一通の手紙を渡される。
そこには、トキたちが正式に雨清水の戸籍に入れたことが記されていた。差出人は錦織。知事の説得に奔走したのは、他ならぬ錦織であったようだ。反対していると思われた錦織こそが、影で2人の道を切り拓いていたのだ。
■錦織が命を削ってまで守ったもの…リテラリーアシスタントとしての最後の仕事
錦織が帰化に猛反対した真意。それは、創作意欲を失いかけていた作家・雨清水八雲の魂を、再び燃え上がらせることだった。
執筆に打ち込むヘブンの部屋の外で、錦織はトキに微笑みかける。「これで書けるといいが…焚きつけたんだ。リテラリーアシスタントとして最後の仕事だ。あの人は本当に世話が焼ける」
かつての出会いを懐かしむ2人だったが、錦織は激しく咳き込む。水を持ってこようとするトキを「シャラップ。執筆中だ。静かにしないと怒られるぞ」と制した錦織の手には、鮮血が滲んでいた。

■ヘブンから錦織へのメッセージとは…本に刻まれた想いと早すぎる別れ
痩せ細った体で完成した「東の国から」を手に取った錦織。その見返しには、ヘブンから唯一無二の親友である錦織へ、英語で献辞が記されていた。
“出雲時代の懐かしい思い出に 錦織友一へ”
慈しむように本を眺め、幸せそうな笑みを浮かべた錦織。その数ヶ月後、彼は静かにこの世を去った。
■吉沢亮の圧倒的な「俳優魂」に絶賛の声。止まらない“錦織ロス”
錦織の献身と最期が描かれた今回。SNSには「錦織さん、最期までヘブンさんの最高の友だった」「錦織さんのヘブンさんを想う心に涙が止まらない」「錦織ロスが止まらない」と、その生き様に心打たれた視聴者の声があふれた。
特に注目を集めたのは、錦織を演じた吉沢のすさまじい役作りだ。短期間で大幅に減量し、骨ばった姿で現れた吉沢に「俳優魂がすごすぎる」「いつこんなに痩せたのか」と視聴者の間では衝撃が走った。なかでも橋の上での対峙シーンで見せた、幻想的でありながら恐怖すら感じさせる佇まいには、「錦織さんが吉沢さんだった理由がわかった」「圧倒的存在感。吉沢さん以外演じられない」と称賛が巻き起こっている。
※高石あかりの「高」は正しくは「はしごだか」


