くも膜下出血の主な原因
脳動脈瘤
主な原因としては、冒頭でお話したように動脈瘤というものが知らず知らずのうちに頭の中に形成されて、それが徐々に増大し、ある日突然破裂することでくも膜下出血に至るということがわかっています。なので、基本的には動脈瘤という瘤が形成されそれが大きくなることが原因と言えます。破裂すると典型的には、「人生最大の頭痛」や「金属バットで殴られたかのような頭痛」と表現されることが多く、痛みの発症様式も突然のことがほとんどです。また、発症と同時に意識を失ってしまう方や、発症と同時に心肺停止に陥ることもあります。あるいは、突然意識を失って、体の一部が麻痺してしまったりするような症状で発症される方もおられます。
大抵の方が、卒倒され、症状が辛く動けないことが多いために救急要請されて、救急搬送されることが多いのですが、ある一定の方は頭痛が我慢できる程度で歩いて一般の外来を受信される方もおられます。受診時の注意点としては、ご自身の自覚としていつも感じておられる頭痛と性状が変わっている、頭痛の程度がかなり強い場合などは我慢せず、救急車を呼ぶあるいは知人や家族に知らせて一人になる時間を極力最小限にすることが必要と考えられます。
くも膜下出血の検査法
頭部CT・CTA(angiography)
くも膜下出血は、脳の動脈瘤が破れて出血する病気であり、突然の激しい頭痛や吐き気、意識障害などの症状が現れる場合には、早急な対応が必要です。この病気を診断するためには、脳神経外科や救急科のある病院で「頭部CT」や「CTA(CT血管造影)」といった検査が行われます。頭部CTはX線を用いた検査で、脳内の出血を確認することができ、くも膜下出血が疑われる場合の最初の検査として実施されます。また、CTAは造影剤を静脈から体に注射して脳や体幹部の血管を詳細に調べる検査で、くも膜下出血の原因となる動脈瘤の有無やその位置や形を特定するために用いられます。くも膜下出血が診断された場合には、出血の再発を防ぐために必ず入院が必要となり、一般的には2~4週間程度が目安となります。
頭部MRI
頭部MRIは、磁気を利用して脳の断面画像を撮影する検査であり、頭部CTとは異なり放射線を使用しないため、身体への負担が少ないのが特徴です。MRIでは、脳の組織や血管をより詳細に観察することができるため、くも膜下出血の診断に加え、脳内の異常や他の疾患の有無を調べる際にも有効です。特に、「MRA(磁気共鳴血管造影)」という技術を用いることで、脳の血管を非侵襲的に評価することが可能となり、動脈瘤の形状や大きさを詳しく確認する際に役立ちます。頭部MRIは、くも膜下出血の診断補助や、追加の詳細な情報を得るために行われることが多く、特に造影剤を使用しない検査であるため、造影剤にアレルギーがある患者さんにも適しています。脳神経外科等にて行われ、入院期間は2〜4週間程度が目安となります。
脳血管撮影
脳血管撮影は、カテーテルを用いた検査で、造影剤を直接血管内に注入しながらX線で撮影を行うものです。この検査は、脳の血管を非常に詳細に観察することができるため、動脈瘤や血管の異常を正確に診断する際に行われます。脳血管撮影は、診断だけでなく、治療計画を立てる際にも重要な役割を果たします。特に、コイル塞栓術などの血管内治療を行う場合には、この検査が必要不可欠です。この検査では、動脈瘤の形状や血管の状態を詳細に把握することが可能であり、治療の選択肢を決定するための重要な情報が得られます。脳神経外科(血管内治療)にて行われ、入院期間は2〜4週間程度が目安となります。

