
朝まで開けてはいけない和室のふすま。だったら、庭から少し覗いてみればいいのでは?と怖いもの見たさで、見てはいけないものに遭遇してしまった大家(@ksyjkysk)さんの「扇風機の家」を紹介する。本作は著作権フリー&無料配信のツイキャス「禍話禍ちゃんねる 百怪忌念スペシャル」で語られたものを再構築し、漫画化したものである。
■すべては扇風機のせいに違いない…



本作「扇風機の家」はPCやスマホで手軽にライブ配信できるサービス「ツイキャス」で配信されていた原作の「禍話(@magabanasi)」怪談話を漫画化したものだ。
大学の夏休み、暇を持て余していた主人公に友人から「親戚から留守番のバイトを頼まれた」「遊びにこないか?」と連絡がきた。友人はバイト代と食費などももらっていて、主人公はバイト期間を一緒に過ごすことにした。バイト内容は「夜11時に和室の扇風機をつけっぱなしにする」「朝まで扉は開けない」という決まりがあった。和室には小物がたくさん散らばっていて、朝に小物を起こし、夜にまた扇風機をつける。なぜか友人の体調も悪そうで、ここに来てから何かがおかしい…。その日の夜、主人公は外から和室を覗いてしまった!そこには首を吊った女が!女と目が合った主人公は翌朝、友人とバイトを辞めることにした…。
作者の大家さんは以前から禍話さんのファンで「ファンの方によるリライトやファンアートなどの投稿が盛んで、私自身も漫画を描くので、参加したいと思ったのがきっかけでした」と教えてくれた。なかでも本作は「禍話の中でも特に好きなお話でしたし、不気味な和室など描くのが楽しそうなシーンがたくさんあったので描かせていただきました」とのこと。また、漫画化するうえで、「元のお話の怖いポイントの1つが“何かに気付きつつもそれを隠してる友達”の存在だと思うので、友達の表情や行動に不穏さを感じられるよう心掛けて描きました」と教えてくれた。
割のいいバイトには必ず裏がある…。ぜひ読んでみて。
取材協力:大家(@ksyjkysk)
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