
小さい頃から漫画を描くことが好きなしまだ(@simada108)さんは、X(旧Twitter) で漫画を公開している。「人生謳歌!元気ばあさま」の書籍も発売され、元気なおばさまたちがさまざまな方法で人生を謳歌する姿が描かれている。今回はXに投稿された同シリーズの「孫の既読無視に耐えられない祖母の話」を中心に作品が誕生した理由や裏話などについて、しまださんにインタビューした。
■「溺愛しすぎて暴走する祖母」と「ドン引きする冷静な孫」の対比がおもしろい



「孫の既読無視に耐えられない祖母の話」には、孫に強烈な愛情を注ぐおばあちゃんが登場する。フィクションではあるが、高齢者もスマホを使いこなす現代ならではのこじれた人間関係を想像したことが出発点だったという。また、漫画を描いていたときに食べていたお菓子があまりにおいしく、登場人物に食べさせたくなったという小さなきっかけも作品誕生の裏側にあるそうだ。
祖母と孫には特定のモデルはいないとのことで、「暴走する愛情を持つ祖母」と「冷静な孫」の対比を描きたかったとしまださんは語る。「憎めなくてかわいいおばあちゃん」を狙っていたそうだが、読者からは「厄介で怖い」という声が多く寄せられた。しまださん自身も「全くそのとおりだと思う」と笑いながら話してくれた。
しまださんにも溺愛しているものはあるか尋ねてみると、おいしいお菓子や活動者、漫画や映画など、心を奪われるものは尽きないという。もし自分に孫ができたら、今回の祖母のように溺愛してしまうのかもしれないと想像しながら描いているそうだ。
作中の祖母がLINEを使いこなしていることに対してしまださんは「とてもいいこと」と前向きに捉えている。高齢者がスマホを使えるようになれば、「家族や友人と離れていても交流できるし、お年寄りを狙った詐欺などの犯罪も防げる」と語ってくれた。
孫への溺愛、推し活、YouTubeへの挑戦…。年齢を重ねても新しいことに挑み続ける姿は、人生100年時代を生きるヒントとなる。本作に登場する元気なおばあちゃんたちは、私たちに前向きな刺激を与えてくれる存在だ。興味のある人はぜひ読んでみてほしい。
取材協力:しまだ(@simada108)
※記事内に価格表示がある場合、特に注記等がない場合は税込み表示です。商品・サービスによって軽減税率の対象となり、表示価格と異なる場合があります。

