あるはずの車のキーが突如、見当たらなくなった。幼い娘がグズりはじめ、日が暮れて暗くなりどんどん探しにくくなっていく。
もうレッカー移動させよう、と頼んでみたら条件があわず断られてしまう。いったい、どうすればいいのか。
千葉県在住の40代女性・火星ペンギンさんの体験談。

<火星ペンギンさんからのおたより>
まだ小さい娘を2人抱えて夏に実家に帰省した際の話です。
車で高速道路を走っている時、もう少しで実家に着くという頃に、上の幼稚園の娘がトイレに行きたいと言うのでサービスエリアに停めました。
そろそろ日が暮れそうな夕方でした。
無事トイレを済ませ、娘2人をそれぞれチャイルドシートとジュニアシートに座らせた時です。
車の鍵が見当たりません。
車を開けることが出来たのですから、必ず鍵はあるはずです。
乗っていた車が、エンジンにキーを直接刺さないと動かないタイプのものでしたので、鍵がないと車が動かせません。
自分のカバン、服のポケット、娘の服に座席周りなど、探しに探したのに見つかりません。
そのうちに日が暮れてしまい、真っ暗になってしまいました。
それでも鍵は見つかりません。
「お腹空いた、おうちに帰りたい」
車の保険でレッカーを頼もうと思ったのですが、盗難防止のため、鍵が開いている状態でレッカーは出来ないと断られました。
「お腹空いた、おうちに帰りたい」と娘もグズり始めました。
困りに困った私は、売店の店員さんに懐中電灯を貸してもらえないかお願いしました。事情を知った店員さんが懐中電灯を持って長い時間、一緒に鍵を探して下さいました。
それでも鍵は見つかりませんでした。

あきらめてタクシーで帰ろうと思った時、隣に駐車した方が、
「懐中電灯、持っています」
と声をかけて下さり、ご夫婦で一緒に探して下さいました。その方たちはキャンプ帰りのようで後ろの座席に2人、小学生くらいの娘さんが座って待っていてくれていました。
鍵をなくしてから1時間ほど過ぎていました。
まさかの場所に鍵が...
私がグズる下の娘を抱っこして、上の娘にお菓子を食べさせている間、売店の店員さん、お隣に駐車したご夫婦が探して下さること10分ほどでしょうか。
鍵が見つかりました!!
運転席の座席の下の「え、こんなところあったの?」という隙間のような所に、ひっそりと落ちていました。

何かお礼をさせて欲しい、連絡先を教えて頂けないか、せめてお名前だけでもとご夫婦にお尋ねしたのですが、「いえいえ。いやぁ、よかったよかった」と爽やかに笑って、さっそうと立ち去って行かれたのです。
お世話になった店員さんには、売店で買ったお菓子をせめて皆様で、と渡しました。
「いえいえ。本当はお礼はいらないんですよ。本当に、よかったですねぇ」
とうれしそうに笑っていました。
グズって泣いている娘とは違う意味で、私も半泣きでした。
