同棲している彼と迎える初めてのホワイトデー
松村未来さん(仮名・29歳/フラワーショップ勤務)は、恋人の雄大さん(仮名・28歳/会社員)と年明けから同棲生活を始めました。「一緒に住み始めて初めてのバレンタインデーは、サプライズでチョコレートフォンデュパーティーをしたんです。そしたら雄大が『すごい! こんなの初めてだよ』とテンション高くめちゃくちゃ喜んでくれて」
幸先の良いスタートに、未来さんはこの同棲生活に期待を膨らませたそう。
ところがホワイトデーが近づいたある日、何気なく雄大さんの部屋に掃除機をかけに入った時、違和感を覚えました。
「机の下の空洞に、ブランド物の、大きさ的にバッグと思われる包みが隠してあるのを見つけてしまって。バレないようにそっと椅子を元の位置に戻して部屋を出ました」未来さんは「絶対にあれは私へのホワイトデーのプレゼントに違いない!」と胸を躍らせ、当日を心待ちにしていました。
彼からのプレゼントに拍子抜けしてしまった
しかし迎えたホワイトデー当日、雄大さんが差し出したのは、少し高価そうではあるものの、可愛らしい缶に入ったサブレだったそう。
「はっきり言って拍子抜けしてしまいましたね」どうしても気になってしまい、未来さんは意を決して、あのバッグについて正直に尋ねました。
「すると雄大は、悪びれる様子もなく照れ笑いを浮かべながら言いました。『ごめん、あれは母さんへのホワイトデーのプレゼントなんだ。昔から母さんは毎年僕がモテてチョコをいっぱいもらえるようにって、靴やらジャケットやらをくれてさ。僕も母さんにずっと綺麗でおしゃれを忘れずにいてほしいから、お互いにプレゼントを贈るのが恒例行事なんだ』と」
さらに「僕と未来ちゃんも関係を重ねてプレゼントし合っていくから、いずれバッグをあげる日もくるからね」と、さもロマンチックなことを言っているような口ぶりだったそう。
ですが未来さんは、その言葉にときめくどころか、強い違和感を覚えました。
「え、それって一生私は雄大のお母さんには勝てないってこと? もう私がいるんだからモテる必要もないですよね。しかも雄大のお母さんがプレゼントした靴は正直言ってセンスの良いものではなくて……何だか2人の関係にちょっと気持ち悪いものを感じてしまいました」
最初は、「もしかしたら自分が彼のお母さんに嫉妬しているだけなのかも」と無理やり気持ちを納得させようとした未来さん。
しかし、その考えはすぐに打ち砕かれます。

