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「脳外科医竹田くん」モデルの元執刀医に有罪判決、医師免許「取り消し」は? 専門家「可能性ある」

「脳外科医竹田くん」モデルの元執刀医に有罪判決、医師免許「取り消し」は? 専門家「可能性ある」

赤穂市民病院(兵庫県赤穂市)で発生した医療事故をめぐり、執刀医だった脳神経外科医の松井宏樹被告人が業務上過失傷害罪に問われた刑事裁判で、神戸地裁姫路支部は3月12日、禁錮1年、執行猶予3年の判決を言い渡した。

2020年1月22日の手術中、神経を切断する医療過誤があり、女性患者は下肢麻痺などの後遺障害を負った。

判決を受けて、女性の家族は「医道審議会におかれましては、二度と母のような悲惨な被害者を生むことのないよう、松井医師に厳しい行政処分を下していただけますよう強く要望いたします」とのコメントを出した。

今後、松井被告人の医師免許が取消される可能性はあるのだろうか。専門家は「医療過誤による医師の免許取消は珍しいが、可能性はある」と指摘する。

●過去にも医療過誤で免許取り消し処分があった

医療過誤をめぐっては、2008年から翌年にかけてレーシック手術を受けた患者67名に集団感染が発生した「銀座眼科事件」で、担当医師の医師免許が取り消された例がある。

この事件で被害対策弁護団の事務局長をつとめた梶浦明裕弁護士は次のように話す。

「民事、刑事、行政事件はそれぞれ別の事件であるとはいえ、民事事件で賠償が命じられ、刑事事件の有罪判決が確定すれば、医道審議会の判断にも影響が及びます。民事事件の影響はそれほどありませんが、特に刑事事件の影響が大きいといえます。

銀座眼科事件でも同様の経緯をたどり、当初より医師免許の取消要請を続けましたが、有罪確定から約1年後に医師免許取消の処分がありました」

●「有罪確定すれば、免許取消になる可能性あり」

厚生労働省の医道審議会では、医師と歯科医師に対する行政処分が審議され、戒告、業務停止、免許取消などが検討される。

今年2月4日には、不同意わいせつ罪で有罪判決を受けた医師らについて、計5件の免許取消処分が出されている。

梶浦弁護士は次のように指摘する。

「医療過誤を理由に免許取り消し処分が出るケースは珍しいですが、赤穂市民病院の事件でも、有罪判決が確定すれば、免許取消の処分が出る可能性はあります」

なお、女性側が松井医師らに損害賠償を求めた民事訴訟では、神戸地裁姫路支部が約8800万円の賠償を命じた。

また、松井医師をモデルとしたウェブ漫画「脳外科医竹田くん」をめぐり、作者らが名誉毀損罪で刑事告訴された件については、不起訴処分となっている。

(弁護士ドットコムニュース編集部・塚田賢慎)

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