庄司浩平、俳優としての大きな覚醒「自分の手が届く範囲から、少し離れたお芝居になった」<庄司浩平が煌めいて>

庄司浩平、俳優としての大きな覚醒「自分の手が届く範囲から、少し離れたお芝居になった」<庄司浩平が煌めいて>

庄司浩平
庄司浩平 / 撮影=岡田健/スタイリスト=Masahiro Hiramatsu/ヘア&メーク=Eita(Iris)

2025年7月期に放送されたドラマ「40までにしたい10のこと」(テレ東系)への出演で、一躍脚光を浴びた俳優・庄司浩平。日本映画専門チャンネルで、彼の出演作を放送する特集企画「2ヶ月連続 庄司浩平が煌めいて」が3月16日(月)よる7時にスタートする。「40までにしたい10のこと」やTV初放送となる「朗讀劇『極楽牢屋敷』」の庄司出演回などの過去作に加え、撮り下ろしのインタビュー番組が放送される。

このたびWEBザテレビジョンでは庄司にインタビューを実施。今回の特集企画への思いや、過去に味わった挫折、実は苦手なものまで、彼が感じたことを素直に、率直に語ってもらった。

■「40までにしたい10のこと」で俳優として成長できた

――今回の特集企画の話を聞いたときの感想から教えてください。

こうして特集していただくのは当たり前のことではないので、非常に嬉しいです。自分にとっても懐かしい作品を取り上げていただいて、最近僕のことを知った方に過去の作品に触れていただくいい機会にもなりますし、とてもありがたいと思っています。

――これまでの出演作で、ご自身のターニングポイントといえるような作品はありますか?

放送される中ではやはり「40までにしたい10のこと」です。お芝居をする中で監督や風間(俊介)さんたちが新しい気付きを与えてくださったり、自分の手が届く範囲から少し離れたお芝居になった瞬間もあって、俳優として成長できたと感じています。元々BLファンの方だけでなく、予想以上にたくさんの方に作品が届いて僕自身も多くの方に知っていただき、仕事の幅も大きく広がりました。

■“煌めく瞬間”は「受け取ってくれた方の反応をダイレクトに感じたとき」

――インタビュー番組ではたくさんの質問に答えられていますが、こうしたインタビューを受ける際に意識されていることはありますか?

以前は答えることに必死で余裕がありませんでしたが、多くの方に見たり、読んだりしていただくものなので、同じ質問でもできるだけ違うことを答えようと思っていて、それが頭の体操にもなっています。最近はバスケットボールや俳句などのお仕事で、インタビューする側に回る機会もいただくようになり、改めて大変なお仕事だなと感じています。

――この特集名には“煌めいて”という言葉がありますが、庄司さんが“煌めき”を感じる瞬間を教えてください。

自分の想像を超えたお芝居ができた瞬間、作品が大きな広がりを見せたとき、さらに、受け取ってくれた方の反応をダイレクトに感じたときですね。「40までにしたい10のこと」もそうですが、「NHK俳句」(NHK Eテレ)を見て「名前は分からないけど、毎月見てるわ」と言ってくださる方などに出会うと、「僕がやろうとしていることは、こういうことだ」と感動します。

■「自分には越えられない壁が存在する」

――これまでのお仕事の中で一番心を揺り動かされた瞬間はどういったときでしょうか。

ミラノ・ファッションウィークに行ったときです。モデルとして出演したくてオーディションに参加したのですが、早いと5秒ほどでジャッジされて面接が終わるんです。モデルとして衣装を着たり写真を撮ったりしてもらうまでもなく、プロフィールを渡すと“もう帰っていい”と言われたこともありました。体重も絞ったし自分が思うやれることを全てやっていったけれど、何が良くて何が悪かったのかさえ全く分からなくて。体一つで行って感情も思考もぐちゃぐちゃになりましたね。

そこで、自分には越えられない壁が存在することを学びました。当時はその事実に納得できないこともありましたが、今ではそれも受け入れられるようになりました。

■「“客観視している”と思っているときほど、主観が混ざっている」

――お話を伺っていると、ご自身を俯瞰されている庄司さんを感じます。それは昔からの性分なのでしょうか?

昔からだと思います。ただ、常に俯瞰しているつもりはないし、僕は物事を客観的に見ることは不可能だと思っていて、“ちょっと離れた主観”くらいだと思っています。社会という大きな枠組みの中で自分はどこにいるのかを考えたりもしますが、それも自分の意識の中での判断でしかないと思います。

――自戒を込めてそう思われているのでしょうか?

まさにそうです。「“客観視している”と思っているときほど、主観が混ざっている」という気がします。

――「40までにしたい10のこと」も含めて庄司さんは実年齢より年上の役柄を演じることがありますが、ご自身とパブリックイメージとのギャップを感じることはありますか?

大いにあります。表に出ていく機会が増えれば増えるほど、比例してパブリックイメージと自己認識は離れていくものだと思っていて。それがちょっと怖いなと思った時期もあります。本名で仕事を始めたということもあり、仕事もプライベートも庄司浩平だから、切り離しづらいなと思うこともありました。

ただ作品に関しては、僕が「実はこのシーンはこういう気持ちを込めました」と言って、そこに見る方との齟齬が生まれたら摩擦が残ると思うんです。でも世の中に出た時点で作品は全員のものだから、僕の内心の思いはもちろんあるけれど、それとこれとは別だと考えられるようになりました。

■「弱点は…柔らかい虫や爬虫類。鱗の質感がどうしても苦手」

――演技やお仕事はもちろん、多趣味で多才な庄司さんは“完璧”のように見えますが、あえて弱点があるとすれば、何でしょうか?

弱点は…柔らかい虫や爬虫類は苦手ですね。実家の近くにあった熱帯魚ショップの2階に爬虫類コーナーがあって、世界中のヘビがたくさん集められていて。中学生の頃、いつも「ここを一周できたら“漢”になれる」と思っていました。でも、結局怖すぎて歩けなかった(笑)。硬そうなのに濡れているような鱗の質感がどうしても苦手で…。でも、今度帰ったら行ってみようかな。

――では最後に、もし庄司さんがBL作品をプロデュースするならどんな内容になるか教えていただけますか?

文通とかいいですね。間口が広くいろいろなことが許容されるジャンルだと思うので、時代を超えるタイムスリップ系の物語で、文通でやり取りするのが趣深いなと思います。昔のラブストーリーやトレンディードラマって、みんな必死で直接会いに行くじゃないですか。今の時代だとスマホで簡単に終わっちゃいますよね。スマホがあれば「赤いシリーズ」(1974~1980年、TBS系)みたいな展開は絶対に起こらない。例えば、駅の掲示板に書いていたメッセージが誰かに消されて行き違ってしまうなんて、すごくドラマチックですよね。

取材・文=牧島史佳

提供元

プロフィール画像

WEBザテレビジョン

WEBザテレビジョンは芸能ニュース、テレビ番組情報、タレントインタビューほか、最新のエンターテイメント情報をお届けするWEBメディアです。エンタメ取材歴40年以上、ドラマ、バラエティー、映画、音楽、アニメ、アイドルなどジャンルも幅広く深堀していきます。