具材はキジ肉からサバまで! 命名はなんと「平成」
そんな中、主食や間食としてそのまませんべいを食べるだけでなく、ちぎって汁に入れて野菜などと一緒に煮込むせんべい汁が誕生。この料理自体は地域で代々受け継がれてきましたが、意外にも“せんべい汁”と呼ばれるようになったのは平成に入ってからだそう。
せんべい汁の具材は、主に季節の野菜やきのこ、肉類です。ちなみに肉類は、家庭によってキジ肉や馬肉などさまざまで、港町らしくタラやサバなどの魚介を入れるバージョンも。学校給食では鶏肉が使われることが多く、子どもたちに親しまれています。これらの具から出るうまみをたっぷり吸ったせんべいは格別の味わいで、もちもちとした食感もたまりません。
南部地方の食卓を支えてきた家庭料理・せんべい汁は、東北新幹線の普及とともに広まり、地域おこしの立役者となりました。今や全国にその名が知られており、八戸市内では約200軒の飲食店で提供されているほか、お土産品としても人気に。ぜひ機会があれば、歴史も味わいも奥深いソウルフードを味わってみてください。
