
全米ロングラン医療ドラマ「グレイズ・アナトミー」シーズン21の第1話が、3月11日に配信された。同シリーズはアメリカ・シアトルにある大病院を舞台に、個性的なドクターたちが、恋や仕事に奔走する姿を描いた医療系ヒューマンドラマ。現時点で医療ドラマとしては全米史上最大のロングラン(シーズン数・エピソード数ともに)の大記録を打ち立てている。エレン・ポンピオが長年演じてきた本作の“絶対的ヒロイン”メレディス・グレイはシーズン19でレギュラー卒業を迎えたものの、根強い人気を誇り、最新シリーズでもしっかり登場する。そこで今回は“グレアナの顔”としてシーズン1から作品を支え続けてきたメレディスの魅力を紹介しよう。
■全米人気医療ドラマの主人公は恋に仕事に全力投球の女性医師
同シリーズは2005年にアメリカで放送開始。主人公・メレディスが研修医として働き始めたところから物語は始まった。当時30代半ばでメレディス役に起用されたエレンは、それから20年以上もメレディスと共に“医師”としての道を歩むことになる。
メレディスは、研修医時代から過酷な医療現場で寝る暇もないくらい多忙な医師生活を送りながらも、私生活ではしっかり多くの恋をエンジョイしてきた。本作では彼女を筆頭に医療従事者が、仕事だけではなく恋にも全力投球する姿が描かれており、登場人物たちの相関図を書けば矢印があちこちに伸びるような“奔放な”恋模様も楽しめる。
その中でも多くの恋路に関わってきたメレディスは、先輩医師で脳外科医のデレク・シェパード(パトリック・デンプシー)と恋に落ちるも、実はデレクには妻のアディソン・モンゴメリー(ケイト・ウォルシュ)がいたことを知り、まさかの不倫関係に。それも乗り越え結婚するが、シーズン11でデレクを襲った不慮の事故により、夫は帰らぬ人となってしまう。波乱万丈の人生の中で常に前向きに問題を乗り越えてきたメレディスだったが、あまりにもつらい別れが描かれたエピソードには多くの視聴者が悲しみに暮れた。
■ベテラン医師となり病院だけでなく後輩を支える存在へ
研修医から始まったメレディスも着々と医師としてのキャリアを積み上げていき、今では立派なベテラン医師として病院を支える存在に。新たな研修医5人が加わったシーズン19では、研修医のシモーネ・グリフィス(アレクシス・フロイド)の祖母が病院を訪れるも、認知症の影響で突然パニックになってしまう場面が描かれる。
シモーネは祖母のもとに駆け寄るが、パニックを抑えることができず、焦ったときにメレディスが手を差し伸べた。彼女は先輩医師であり、人生の先輩としてもシモーネにそっと寄り添い、自分の母が認知症で苦しめられていたことを明かす姿が印象的だった。
それは数々の困難にぶつかり、その都度彼女なりに乗り越えてきた強さが、まるでシモーネを優しく抱き締めるように映し出されると同時に、メレディスの成長も感じさせられるシーン。シモーネとの場面を例に挙げたが、メレディスが愛され続ける理由は、こういう彼女の言葉や行動から、見ている側もたくさんの励ましや勇気を与えてもらえることだろう。
シーズン19の第7話ではメレディスが長年勤めた「グレイ+スローン記念病院」を去るシーンも描かれ、エレンはレギュラーキャストを卒業。その後のシーズンでは、ドラマではおなじみのナレーションやゲスト出演という形で作品に登場し、エレンは製作総指揮の立場でも作品を見守ってきた。
それでももともと作品の主人公でありドラマの顔であった、エレン“メレディス”の存在は今でも大きく、彼女の完全復活を期待するファンの声も絶えない。それもあってか、最新シーズンでもレギュラーキャストと変わらぬ存在感を見せる。
そんなシーズン21では、グレイ+スローン記念病院に多大な影響力を持つ財団の経営者キャサリン・フォックス(デビー・アレン)に、ミランダ・ベイリー(チャンドラ・ウィルソン)やテディ・アルトマン(キム・レイヴァー)と夫のオーウェン・ハント(ケヴィン・マクキッド)らが解雇されてしまい、病院は大混乱。一方、メレディスはかねてよりひそかに続けていたアルツハイマー病の研究結果をネットで公表するなど、波乱含みの幕開けとなった。
彼らの物語と並行して病院には新たな患者が運び込まれ、最新シーズンも変わらず目まぐるしい様子が第1話から描かれた。あくまでも“ゲスト出演”として登場するメレディスだが、今後どんな活躍を見せてくれるのか楽しみだ。
「グレイズ・アナトミー」のシーズン21はディズニープラス スターにて毎週水曜に1話ずつ配信中。
◆文=suzuki

