義姉からのおさがりに、ずっとモヤモヤしていました。断れないまま受け取り続けていたある日、4歳の息子が親戚全員の前で、義姉にとんでもないことを言ってしまったのです……。
マウントをとる義姉に子どもが放った痛快な一言
夫の姉は、3人の男の子を育てる、いわゆる「先輩ママ」です。会うたびに少し上から目線で話しかけてくる人で、おさがりを渡すときも例外ではありませんでした。
「専業主婦だとどうせ子ども服なんてお金かけられないでしょ?」
「だいたいチェーン店の安い服で済ませてるんじゃないの?」
「うちはブランドものも買うし、すぐに新しいの買っちゃうんだよね。だから遠慮せず着せてあげて!」
このような言葉を何度かけられたかわかりません。
たしかにわが家は、子ども服はすぐにサイズアウトするし汚すものだから、手頃な価格の服で十分だという考えです。でも、だからといって義姉から渡されるおさがりがうれしいかと言われると、決してそうではありませんでした。シミや泥汚れが目立ったり、生地がすり切れて穴が開いていたりして、そのままではとても着せられない状態の服ばかりだったのです。
それでも「親戚間で波風を立てたくない」という思いもあり、得意げに渡す義姉に対して、断ることができませんでした。いただいた服のほとんどは、着せることも捨てることもできず、仕方なくタンスの奥にしまい込んでいます。
そんなある日、親戚一同がわが家に集まった時のことです。義姉がみんなの前で私にいつもお下がりをあげていることをいつものように得意げに語り始めました。
すると突然、4歳の息子がタンスの奥からTシャツを引っ張り出してきました。そして義姉に向かって、みんなの前でこう言ったのです。
「ねぇねぇ、でもこれなに? 汚れてるし破れてるよ。なんでくれたの?」
さらに、「ボロボロの服ばっかりだからぼく着てないよ! ママはきれいな服を買ってくれるよ!」と続けたのです。
その瞬間、場が静まり返り、私は頭が真っ白になりました。どう取り繕えばいいか分からず固まっていると、親戚の誰かが笑い飛ばしてくれて、なんとか笑い話に変わったのです。義姉は少し気まずそうに、苦笑いを浮かべていました。
その出来事があってから、義姉からおさがりを渡されることは、自然と減っていきました。はっきりと断れずモヤモヤしていた私の代わりに、子どもが素直な言葉で状況を変えてくれて、心がとても軽くなりました。
これまでは、角を立てないようにとひたすら我慢して受け取っていましたが、私が何も言わないことで、義姉も「自分は良いことをしてあげている」と勘違いし続けていたのかもしれません。
相手を気遣う気持ちも大切ですが、自分が無理をしてまで受け取り続ける必要はなかったと気づきました。今回は子どもの言葉に助けられましたが、これからは自分から少しずつでも断れるようになりたいです。そのほうが結果的に、お互いにとってちょうどいい距離感を保てるような気がしています。
著者:山本沙紀/30代女性/2児の母。専業主婦。趣味はお菓子作り
イラスト:きりぷち
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2026年2月)

