1.関節や骨の異常
猫は高いところからのジャンプや着地を行うため、関節や骨への負担は想像以上に大きいものです。
特に高齢の猫(10歳以上)の多くが「変形性関節症」を持っていると言われていますが、犬のように顕著に足を引きずることが少なく、「寝てばかりいる」「ジャンプしなくなった」「爪とぎをしなくなった」といった行動の変化として現れるため、加齢のせいだと見過ごされがちです。
考えられる主な疾患
変形性関節症: 軟骨の摩耗により慢性的な痛みが生じます。 膝蓋骨脱臼(パテラ): 膝のお皿が外れる病気で、後肢をスキップするような歩き方をする 骨軟骨異形成症: 特定の猫種(主にスコティッシュフォールド)に見られる遺伝性の疾患で、手足の関節に骨瘤(こぶ)ができ、激しい痛みを伴います。チェックポイント
行動の変化: キャットタワーに登らなくなった、爪とぎをしなくなった、グルーミングが減り毛割れしている(背中など届かない場所がある)。 トイレの失敗: トイレの縁をまたぐのが辛くて、外で粗相をしていないか。 触診: 足や腰を触ると嫌がる、怒る、噛みつこうとする反応がないか。2.神経系の障害
脳、脊髄、末梢神経の異常により、運動機能やバランス感覚が損なわれる状態です。
猫で特に緊急性が高いのが「血栓症」による後ろ足の麻痺です。心臓病を持っている猫に多く、血栓が血管に詰まることで突然激痛と共に歩けなくなります。

