3.筋肉の疾患
筋肉そのものの炎症や、病気による筋力の低下によって歩行が困難になるケースです。筋肉が弱ると、頭を支えられなくなったり、ふらふらとした歩き方になったりします。
考えられる主な疾患
低カリウム血症性ミオパチー: 慢性腎臓病などでカリウムが欠乏し、全身の筋力が低下します。首を持ち上げられなくなる(首下がり)のが典型的な症状です。 重症筋無力症: 神経から筋肉への指令が伝わらなくなる病気で、動くとすぐに疲れて座り込んでしまいます。巨大食道症を併発することもあります。 筋炎(トキソプラズマ症など): 感染症や免疫介在性の原因で筋肉に炎症が起き、歩くと痛がる様子が見られます。チェックポイント
首の角度: 顎を胸につけるように、うなだれて歩いていないか。 歩き方のリズム: トボトボと歩幅が狭い、あるいは後ろ足をぎこちなく揃えて動かしていないか。 ジャンプ力: 以前なら登れていた低いソファなどにも失敗していないか。4.代謝性疾患
ホルモン異常や内臓機能の低下が、歩き方に独特の影響を与える場合もあります。
代表的なのが「糖尿病」です。高血糖が続くことで神経障害が起き、「蹠行(しょこう)」が見られるようになります。
蹠行とは普段はつま先立ちで歩く猫が、人間のように踵(かかと)をべったりと地面につけて歩く状態です。

