こうした情報を耳にする中で、我が子の不安定さを感じ取った保護者が動揺するのも無理はありません。もし実際に子どもが「死にたい」と言ったとき、親が取るべき行動とは何でしょうか。本記事では、精神科医が警告する「絶対に避けたいNG対応」と、子どもの命を守る寄り添い方を解説します。
※厚生労働省 自殺対策推進室・警察庁「令和6年中における自殺の状況」

\子どもの“困った”行動に悩むすべてのママ・パパに/
YouTube登録者数10万人超、SNSでも注目を集める児童精神科医・さわ先生が、発達ユニークな子どもたちが感じている「困りごと」と、周囲の大人にできる関わり方をやさしく教えてくれる一冊です。
今回は、“生きづらさ”を抱える子どもたちについて、書籍『児童精神科医が子どもに関わるすべての人に伝えたい「発達ユニークな子」が思っていること』(日本実業出版社)から一部抜粋してお届けします。
「死にたい」「消えてしまいたい」と思うのを止められない
子どもの困りごと
希死念慮にもつながる“生きづらさ”
心のなかで思うことは、だれにも否定されなくていい

※画像はイメージです
発達ユニークな子たちと接していると、生きづらさに苦しんでいる子が少なくないことを感じます(もちろん、発達に特性があってもなくても、苦しみを抱えている子はたくさんいます)。「生きるのがしんどい」「死にたい」「消えたい」と思い詰めている子どもたちです。
なかには、リストカットをして「手首の痛みのほうが心の痛みよりまだましだ」と言う子や、「手首を切ることで、生きていることを実感するんだ」と打ち明けてくれる子もいました。
わが子や身近な人がそんな苦しみを抱えているとき、まわりの人にやめてほしいことは、「命は大切だから、死にたいなんて言うのをやめなさい」と正しさを押しつけてしまうことです。
「命を大切にしなさい」という言葉が決してまちがっているわけではありません。けれども、その言葉がかえって子どもを追いつめてしまうことがあるのです。
なぜなら、「死にたい」と打ち明けてくれた子どもに、「そんなことを言うのをやめなさい」と言うと、子どもはかえって心を閉ざし、その後は正直な思いを打ち明けなくなってしまうという可能性もあるからです。
実際、だれにも「助けて」と言えないまま1人で苦しみ、もう「死ぬしか方法がない」と思い込んで最終的に死を選んでしまう子どもたちもいるのです。
