
コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、漫画『家に帰ったら、腐れ縁の探偵が入り込んでいた話。』を紹介する。作者の田灘さんが、8月12日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、5000件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、田灘さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
■ある男の前に現れたのは不法侵入の探偵

男の子が家に帰ると鍵が開いており、中には腐れ縁の女探偵がいた。“探偵だからどんな家も出入りが自由”と話すその人物は、男の子の家の悪い所を挙げていき「私の助手になったら、もっと稼げるんだけどなぁ…」ともじもじしながら視線を向ける。
助手になってほしそうな女探偵に、不法侵入する奴の助手は嫌だときっぱり答える男の子。すると女探偵は、今“ある事件”の捜査中だと伝え、今朝遺体で発見された男の写真を見せた。それを見た男の子が動揺すると、女探偵は「君がその犯人だろ?」と言い…。
この仄暗い女探偵の物語を読んだ人たちからは、「事実を知った時の探偵さんが気になる」「予想を裏切られたと思ったらさらに裏切られた」「2人とも表情が良過ぎて狂う」「探偵さんがあまりにも好き」など、多くのコメントが寄せられている。
■「探偵さんが仕事の表情になるのがこだわりポイントです」作者・田灘さんに漫画創作へのこだわりをインタビュー

――本作を創作したきっかけや理由があればお教えください。
本作は自分の友人であるまやさんのツイートを漫画に起こしたら面白そうだなと思って描いたものです。普通にラブコメを描くのも面白いんですが、倫理観が欠如している女性がどういう手で意中の相手を手に入れるかを描きたかったです。
――本作では、探偵の少女が真実を明らかにした後見せた表情が非常に印象的でした。本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
表情の変化だと思います。最初は2人特有の緩い空気感というか、いつもの感じなのかなという雰囲気だと思うのですが、3ページ目あたりから探偵さんが仕事の表情になるのがこだわりポイントです(途中、少し楽しそうですが)。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
最後のシーンです。男の子はきっと、(探偵さんが自分を警察に突き出すなんてするはずがない、でもそれを確証できる根拠なんてどこにもない、捕まりたくない、助けて欲しいが目の前にいるのは真相を知っている人物だ)ということが全て頭の中でぐちゃぐちゃになっていて、それが見て取れるところ。そしてそこを、そんな懸念点なんか全部吹き飛ばすように抱擁する探偵さんがとても気に入っています。
――普段作品のストーリーはどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
友人との会話や、友達の性癖などを聞いた時になんとなく覚えているようにしています。それを自分のかわいいと思う女の子に乗せると言った感じだと思います。
――今後の展望や目標をお教えください。
漫画を仕事にできるように、いろんなことを修業していきたいです。背景やコマ割りはもちろんですが、自分の持ち味は絵柄の独特さだと思うので、そこは忘れずにもっと漫画が上手くなりたいと思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつもありがとうございます!お陰様でがんばれています。これからも頑張ります!

