私との約束も気分次第
「せめて、時間は守ってよね……」
私はカレンダーに目をやります。今日は12月。忘年会シーズン。 以前、彼が泥酔して帰宅し、玄関でそのまま寝てしまった時のことを思い出します。あの時はまだ妊娠していなかったから笑って済ませられたけれど、今は違います。お酒の匂いだけでも、胃の底からせり上がってくるような不快感があるのです。
私の「22時までには帰ってきて」という言葉に、彼はいつも「わかったよ」と空返事をします。
でも、その約束が守られるかどうかは、その場のノリと彼の気分次第。 彼は飲み会に行くと自分の限界を超えて「ガブガブ」と飲む癖があります。
外では、冷たい雨が降り始めていました。 今夜の雨は、予報によれば夜更けから「暴風雨」に変わるそうです。 窓を叩く雨音を聞きながら、私は静かに、自分の中に冷めた感情が溜まっていくのを感じていました―――。
あとがき:身勝手な夫への「静かなる宣告」
物語の導入として、妊娠中の孤独と夫の無神経さを描きました。同じ経験をした女性なら、恭司の「悪い人ではないけれど想像力が欠如している」態度に、拳を握りたくなるはずです。外で冷たいビールを飲む夫と、家で重い体を引きずり家事をする妻。この対比が、後の展開への大きなフックとなるでしょう。まずは、なおの心に積もる「静かな怒り」が感じられるエピソードでした。
※このお話は、ママリに寄せられた体験談をもとに編集部が再構成しています。個人が特定されないよう、内容や表現を変更・編集しています
記事作成: ゆずプー
(配信元: ママリ)

