メディカルドック監修医が大腸がんのステージ別の治療法などを解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「大腸がんの手術費用」はご存知ですか?ステージ別の治療法も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
齋藤 雄佑(医師)
日本外科学会外科専門医。日本医師会認定産業医。労働衛生コンサルタント。
「大腸がん」とは?
大腸がんは日本で患者数の多いがんの一つです。治療にあたっては手術が中心となりますが、費用や入院期間、治療内容はがんのステージや手術方法によって異なります。本記事では大腸がんの手術費用や入院費用の目安を、手術法ごとに内容とそれぞれのメリット・デメリット、さらにステージ別の治療方針について、分かりやすく解説します。
大腸がんのステージ別・治療法
大腸がん・ステージ0の治療法
ステージ0は、がんが粘膜内にとどまっている状態で早期大腸がんとされます。この段階で発見されれば、内視鏡手術が適応です。腹部を切るような外科的手術は不要です。
大腸がん・ステージ1の治療法
ステージⅠは、がんが固有筋層までにとどまるものです。早期大腸がんと進行がんのどちらかの状態です。がんの深さ(深達度)によってさらに細分化され、T1a(がんが粘膜下層までにとどまり、浸潤距離が1000μm未満の早期がん)とT1b(がんが粘膜下層までにとどまり、浸潤距離が1000μm以上の早期がん)、T2(がんが固有筋層に達する進行がん)に分けられます。T1aの場合はリンパ節への転移の可能性は低く、内視鏡手術の適応です。しかし、T1b、T2ではリンパ節に転移する可能性が出てくるため、内視鏡手術ではなく外科的な手術の適応です。
大腸がん・ステージ2の治療法
ステージⅡは、がんが固有筋層を越えて浸潤している進行大腸がんの状態です。この段階では、リンパ節転移のリスクが高まるため、基本的に外科的手術でがんを切除します。
大腸がん・ステージ3の治療法
ステージⅢは、深達度にかかわらずリンパ節転移がある状態です。この段階では、手術に加えて、術後補助化学療法(抗がん剤治療)が必要になることがあります。
大腸がん・ステージ4の治療法
ステージ4は、遠隔転移がある状態です。転移した先の病巣が手術可能な場合は根治を目指した手術を行うこともありますが、切除が難しい場合、根治治療は難しい状況です。治療はがんの進行を抑える抗がん剤治療や免疫治療、症状を緩和することを目的とした放射線療法、緩和医療を行います。

