「リンパ浮腫」は手足が膨らんでしまうという見た目だけの問題ではなく、日常生活にもさまざまな制限をきたします。ですが、リンパ浮腫に対する具体的な解決策が分からないという方も多いのではないでしょうか? そこで今回は医師の長西 裕樹先生(NACSクリニック リンパ浮腫センター北横浜院長)にリンパ浮腫の日常でできるケア方法についてお聞きしました。
医師が解説! リンパ浮腫ケアとなる日常生活習慣とは?
編集部
日常生活の中では、どのようにリンパ浮腫をケアをしたら良いでしょうか?
長西先生
下肢に関しては、市販の着圧ストッキングなどがおすすめです。乳がんの術後などで、上肢のリンパ浮腫が心配な方は、傷に負担のかからない範囲で腕や手指をしっかり動かし、流れが滞らないようにしましょう。早期発見という意味では、左右同じ場所の周径を定期的に計測するのもおすすめです。もし可能であれば、体の数カ所を測っていただくと浮腫みに気づきやすいと思います。
編集部
水分や塩分の摂取はどうしたら良いでしょうか?
長西先生
個人的には「ほどほどに」くらいしか指導していません。変に考え込んでストレスになってほしくないので、あまりに過剰摂取しなければ問題ないと伝えています。
編集部
あらためて、どのようにリンパ浮腫と向き合えばいいですか?
長西先生
リンパ浮腫の治療は進歩しており、治療の選択肢も増えています。以前は「諦めざるを得ない」患者さんがいらっしゃったのも事実ですが、現在は、専門の医療機関に相談することで治る疾患になってきています。ネガティブに捉えず、まずは専門の医療機関に相談してみることをおすすめします。

監修医師:
長西 裕樹(NACSクリニックリンパ浮腫センター北横浜)
横浜市立大学医学部卒業後、横浜市立大学附属2病院や北里美容医学センター、神奈川県立こども医療センター、横浜市立大学附属市民総合医療センターなどで経験を積む。2013~23年度、済生会横浜市南部病院 形成外科主任部長を務め、2024年4月より現職。日本形成外科学会 専門医・指導医、再建・マイクロサージャリー分野指導医、小児形成外科分野指導医、日本頭蓋顎顔面外科学会 専門医。
※この記事はメディカルドックにて<【医師解説】むくみだけではない! 『リンパ浮腫』の原因・予防法をご存知ですか?>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
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